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freestyle読書日記

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「おまえたち、私と一緒に祈りたいのかね?」「僕たちが決してお祈りをしないことは、ご存知のはずです。そうじゃなくて、僕たちは理解したいんです。」 (アゴタ・クリストフ「悪童日記」)
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2020年6月の記事一覧

シャボン玉と落ち葉と - いわゆる「AIにできないこと」についてのメモ(#81)

長めの記事。 植物の受粉にとって大事な媒介者であるミツバチの個体数が減少の危機にある。少…

#80 トニ・モリスンとAudibleと

原著で名作読もうシリーズでトニ・モリスン”The Bluest Eyes”読み終わり。 Audibleで本人朗…

#79 けものたちと自由と

安宅「イシューから始めよ」読み終わり。シン・ニホンも、いま読んでるヤンシー・ストリクラの…

#78 家守奇譚とスピンオフと

先月くらいから梨木香歩にハマって月イチくらいで読み続け中。「家守奇譚」読んだ。 小説の中…

#77 ヨーダが多すぎる

ジョニ・ミッチェルのCourt and Spark聞き直している。めっちゃいい。 ジョニ・ミッチェルっ…

#76 ムカジーとなんとかライジングとなんとかビギニングと

ぐるぐるといろんな本読む。 ・“This could be our future”はまだ前半だけどかなり良書 ・…

#75 三体と!

予約していた「三体」の第二部が届いた。が、これはまとまった時間で一気に読みたいのでとりあえず積む。 ・・と言いつつ序盤と解説だけ読む。もう面白そう。三体とか話のデカいSFの面白さって、「自分が世界の全てだと思っていたのはほんの一部に過ぎなかった!」ということが明らかになるときの浮遊感みたいなものにあると思うのは、三体シリーズはそのメタ構造が何重にもたたみかけて明らかになるところがド興奮になる。 で、それって少年マンガの「あんなに強かった敵が実は次の世界では最弱の部類だった

#74 ヤンシー・ストリクラと2050年と

Kickstarterのヤンシー・ストリクラが書いた”This could be our future”を読み始める。2050…

#73 カフカと仕事と

多和田葉子が編・訳している集英社の「ポケットマスターピースシリーズ」でカフカを読む。 「…

#72 言語とコミュニケーションと天然と

岩波科学ライブラリの「あいまいな会話はなぜ成立するのか」を読んだ。 これは完全にタイトル…

#71 ピンカーともじゃもじゃと

Mark O'ConnellのNotes from Apocalypseで記事を書こうと思って関連するウェブページを読む。 …

#70 神と人と

引き続きトニ・モリスン「青い眼がほしい」。 終盤に、ある登場人物が神に対して書いた手紙が…

#69 ド嬢と春と11月と

「バーナード嬢曰く」の5巻に、アガサ・クリスティの「春にして君を離れ」と、「ムーミン谷の1…

#68 Preppersと生きるに値する世界と

Mark O’Connellの”Notes from Apocalypse”を引き続き読み中。 世界が終わると信じてそれに備える人々を取材したノンフィクションだ。彼らはPreppers(準備している人)と呼ばれる。グーグルでpreppersで画像検索すると、ガスマスク、大量の缶詰、ナイフほかの武器、というだいたい3点セットで画像が出てくる。 本の終盤では、筆者が自らの子どもを見ながら「そもそも人間は子どもを生むに値するすばらしい世界を作っているのだろうか」と自問する。