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灯台|Lighthouse

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すずきが訪れた日本の灯台の写真を記録しています。灯台を知るために灯台に関するコラムや記事なども書いています。 ※記事・写真の無断転載を禁じます This site record…
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2021年11月の記事一覧

口之津灯台|長崎県南島原市

口之津灯台(B)|長崎県南島原市 2021年10月17日訪問 口之津港の出入り口に建つ口之津灯台は1880年(明治13年)点灯。 レンガ造りの灯台としては第七管区長崎保安部では最古の灯台。 保存灯台としてはBランク。  口之津港は16世紀にポルトガル船が入港した古い港で、適度な水深と地形から天然の良港として船の潮待ちや風待ちとして利用されてきた。  灯台が建設された明治時代、三池炭鉱のある三池港は大型船が接岸できなかったため、採掘された石炭を小舟で運び、口之津港で大型船

沖ノ瀬灯標|長崎県島原市

沖ノ瀬灯標|長崎県島原市 2021年10月17日訪問 「灯標」とは、船舶に岩礁、浅瀬等の障害物を知らせるため、または航路を示すために岩礁、浅瀬等に設置した構造物で灯火を発するもの。(海上保安庁) 標識名 沖ノ瀬灯標 (おきのせとうひょう) 位置 長崎県南島原市南有馬町地先(沖ノ瀬) 北緯:32-36-42 東経:130-14-14 灯質:郡閃白光 毎5秒に2閃光 構造:コンクリート造 昭和53年10月31日初点 長崎県南島原市南有馬町(※なぜかGoogleMapのリ

伊王島灯台|長崎県長崎市

伊王島灯台|長崎県長崎市 2021年10月17日訪問  長崎港の出入り口に位置する伊王島に建てられた伊王島灯台は1870年(明治4年)7月30日に点灯を開始。  伊王島灯台は慶応4年に英国指揮官により伊王島灯明台(灯明台=古い日本式灯台)としてで布告されていたが、構造こそ鉄造の洋式灯台だったものの、その灯火は貧弱であったという。  この初期の伊王島灯明台は、1865年(慶応元年)に長崎の外国商人と船長の5名の連盟によって建設の嘆願書が長崎奉行あてに提出され、1867年(慶

部埼灯台|福岡県北九州市

部埼灯台(A)|福岡県北九州市 2021年10月16日/2024年10月26日 石造の部埼(へさき)灯台は六連島灯台の点灯から2か月後の1871年(明治5年)に周防灘に面した北九州企救半島に建てられた、大坂約定(大坂条約)5灯台のひとつ。 リチャード・H・ブラントン設計。  六連島灯台の工期と同じであり、大きさも形状も部埼灯台と同じであるため、双子灯台とも呼ばれる。  しかし部埼灯台には六連島灯台との大きな違いが内部に存在する。部埼灯台の内部は壁と壁の間に隙間がある二重構造

六連島灯台|山口県下関市

六連島灯台(B)|山口県下関市 2021年10月16日訪問 六連島灯台は下関港北西沖に浮かぶ六連島に1871年(明治4年)に建てられた。リチャード・H・ブラントン設計で、石造の半円形の付属舎に灯塔が立つ。2020年に国の重要文化財に指定された。  六連島灯台は条約灯台と呼ばれる灯台のひとつ。 1864年(元治元年)にこの関門海峡で長州藩と英仏蘭米の四か国連合艦隊との間で馬関戦争(四国艦隊下関砲撃事件)が起こり、敗れた長州藩(幕府)は多額の賠償金を支払うことになった。186

角島灯台|山口県下関市

角島灯台(A)|山口県下関市          2021年10月15日訪問                                                                                                         1876年(明治9年)3月1日点灯。  リチャード・H・ブラントンの最高傑作と呼ばれる角島灯台は、本州最西端を初認するために1876年(明治9年)に建てられた日本海初の大型灯台。海抜がわずか約18

出雲日御碕灯台|島根県出雲市

境港防波堤灯台|鳥取県境港市

境港防波堤灯台|鳥取県境港市 塗色構造  白塔形 灯  質  等明暗白光    明3秒暗3秒    Iso W 6s 光達距離  8海里 塔  高  14メートル 灯  高  13メートル 初 点 灯  不明 「日本の灯台」より https://lighthouse-japan.com/tottori/sakaikobouhatei/sakaikobouhatei.html

美保関灯台|島根県松江市

美保関灯台|島根県松江市 (Aランク) 島根半島の東端に位置する美保関灯台は、世界の灯台百選にも選ばれた日本を代表する灯台。点灯開始は1898年(明治31年)11月。  美保関灯台は昭和10年まで地蔵埼灯台と呼ばれ、灯台建設時には近くの美保関港は美保神社の参拝客や、隠岐諸島への渡航地として賑わっていたという。  美保関灯台は、円形の灯塔に半円形の付属舎が備わっている石造のブラントン型と呼ばれるスタイルで、日本灯台の父と呼ばれるイギリス人技師リチャード・H・ブラントンのもと、

伊根港カンジャガハナ灯台|京都府伊根町

カンジャガハナ灯台は「伊根の舟屋」のある伊根湾に突き出した灯台。 昔この一帯は「かんじゃ」と呼ばれ、岬を指す意味の「鼻」と合わせてこの灯台をカンジャガハナと呼ぶ。 伊根湾沿いには江戸末期から昭和にかけて建てられた「舟屋」と呼ばれる建屋が約230軒も並ぶ。  舟屋とは、船を格納する家屋。昔は木造船を使用していたため、船を乾かす必要から海から引き揚げていたという。現在は伊根浦伝統的建造物群保存地区として観光地化されている。 人々が海とともに暮らす象徴的な風景だった。 航路

経ケ岬灯台|京都府京丹後市

 経ケ岬灯台(A)|京都府京丹後市  京都府京丹後市の経ケ岬灯台は一等灯台として1898年(明治31年)12月25日に点灯開始。 一等レンズによって29海里半(約55キロメートル)先の海まで照らした。一等レンズを使用した灯台は「一等灯台」と呼ばれ、現在では経ケ岬を含めて、犬吠埼(千葉県)、日御碕(島根県)、角島(山口県)、室戸岬(高知県)の五つの灯台のみとなっている。  経ケ岬灯台が建設された約148mの高さは、当時海面から最も高い位置(灯高)にあった釣掛埼灯台(146m)