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角島灯台|山口県下関市
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角島灯台(A)|山口県下関市 2021年10月15日訪問
1876年(明治9年)3月1日点灯。
リチャード・H・ブラントンの最高傑作と呼ばれる角島灯台は、本州最西端を初認するために1876年(明治9年)に建てられた日本海初の大型灯台。海抜がわずか約18.66mと低く、当時としては数少ない高塔形式で建てられた。花崗岩の石造は細部まで細工がされ、装飾的に配した切石によってその美しい姿を作り出している。
1等級の大型レンズは23個のレンズ枠から構成され、21個がBARBIER&FENESTRE社、2個がL SAUTTER&CIE社のフランスのレンズメーカー2社によるもの。建設当時から現在も稼働している1等級レンズの角島灯台は日本で現存する五つの一等灯台のひとつ。
回転機構一式は1953年(昭和28年)に海上保安庁燈台部工場で製造されたものに変更。巻揚げ機も後年撤去され、現在は灯台記念館に保存されている。
灯台建設と同時に建てられた官吏退息所と倉庫は菅島灯台(三重県)のレンガを使用している。また、灯台内部の分銅筒とらせん階段の内壁にもレンガが使用されており、ブラントンが設計したほかの灯台には見られない特徴を持っている。
最後まで建設監督として指導したイギリス人技師ジョセフ・ディックは灯台完成後も3年ほど島に残り技師を育成。島民の少年はディックの指導を受け、後年に角島灯台長になった。ディックはその後も日本に残り、神戸で72年の生涯を終えた。
現在は参観灯台として内部を一般公開。併設の灯台資料展示室の見学もできる。
2020年に国の重要文化財に指定された。
北長門海岸国定公園内に位置する周囲15kmの角島は本土と全長1780mの角島大橋で結ばれている。
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※2024年6月24日記事更新
参考
『燈光』2024年1月号/3月号 公益法人燈光会
『明治期灯台の保全』 財団法人日本航路標識協会
『明治の海を照らす 灯台とお雇い外国人ブラントン』 稲生淳/七月社
航路標識番号
[国際標識番号] 0715 [M7397]
位置 北緯34度21分09秒 東経130度50分28秒座標: 北緯34度21分09秒 東経130度50分28秒
所在地 山口県下関市豊北町大字角島
塗色・構造 無塗装、塔形、石造(花崗岩)
レンズ 第1等フレネル式レンズ
灯質 単閃白光
毎5秒に1閃光 Fl W5s
実効光度 閃光 670,000 cd
光達距離 閃光 18.5海里(約34km)
明弧 352度から232度まで[1]
塔高 29.62 m (地上 - 塔頂)
灯火標高 44.66 m (平均海面 - 灯火)
初点灯 1876年(明治9年)3月1日
管轄 海上保安庁
第七管区海上保安本部
門司海上保安部
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