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10月の汗。
母は更年期障害の所為でこの10月をまだ半袖で過ごしている。僕は元々体温は通常時35.6度ぐらいだが体感温度は40〜50度ぐらいを行き来するぐらい常に暑さを感じている人間なので、普段冷え性によりこの10月は身を屈めて生活している母とは今まで温度について合意を取れた事は一度も無かったが、リビングで扇風機を使って「暑すぎるわ。」と言う母を見て初めて「今のお母さんとは話が合いそう。」と素直に思えた。
僕は今まで本を8〜10冊程しか読んだ事が無い。前に三島、太宰、芥川の話とかXに三島の本の事について投稿したりとか、どうにか本好きとしての自分を取り繕っていたがもう限界がきた。因みに現在自分の部屋には約80冊程の本がある。だが一冊も読破していない。何冊かは途中まで読むことは出来たが、完全に買う事が目的になっていて(買っている時は決してそんな事は思っていないが)いわゆる積読状態を引き起こしている。それに今まで読破した本の内訳も悲惨だ。5歳の時に買って貰った坂本龍馬の伝記本1冊、小学生の時の読書感想文に多用していたカップヌードルの創設者安藤百福の伝記本1冊、同じく小学生の時に買った暗殺教室の1.2巻2冊、新宿スワン1.2.3巻の3冊、中学1年生の時に読んだ千原ジュニアさんの14歳の1冊、後は正直覚えていないから合計8冊ぐらいとなる。けど今日僕が以前投稿したnote記事が100スキを達成した。一体何故なのだろうか。僕もこんなにも本を読んだ事が無い人間の文章を何故こんなにも多くの人に読んで貰って、況してや「超面白い。」とか「作家になった方がいい。」とか「私がどんなに努力してもこの文章は書けないと思い、悔しくなった。」とか言われるのか気になった。そして「遺伝と環境」が理由だという結論が出た。(大体の事象はそうやろ。)まずは環境。僕の両親は僕と違ってかなりの読書家で母の引き出し、衣服が入っているタンス、物置部屋になのあらゆる所に本が置かれていた。父も自分の部屋の中にかなりの大きさの本棚があり、そこに大量の本が敷き詰められていたりなど、本が好きな両親の元に生まれた。そして僕の友達も僕以外は皆読書が大好きで小、中学生の頃とかは昼休みになると皆んなで図書室にダッシュして各々好きな本を読んで閉館直前で借りる手続きをして教室に持ち帰り隙間時間や家に帰ってからの寝る前の時とかに読んでいたらしい。(僕は一切何も読まずに図書室をウロウロしたり、途中で外に出てウロウロしていた。)そんな環境下にいた為、皆んなが本を読んだ後に見る幸福に満ちた顔とか、好きな本を交換する時の何とも言えない表情とかを見ていたので別に本という存在が面白く無い物だとも思わなかったし、嫌いな物だとも思わなかった。ただ僕は単純にゲームとお笑いとデュエマと昔の事件と音楽とかの方が面白いと感じていただけなんだろう。だから両親が本好きな事とか、友達が本好きな事とかにも何にも感情は動かなかった。(後に家の廊下に本棚が置いてあって中をよく見てみると全て宗教系の本で、本が嫌いになったりとかもあったけど。)そして遺伝。僕の父も今の僕の様に数年前は本気で小説家になろうとしていて(引きこもり過ぎて)僕も今度応募しようしている「文藝賞」に何度か応募していて(全部予選落ちやけど)僕も中学生の頃、文藝に出す前の父作の小説を母と姉と僕で読んだ事があり、僕は「何これ。めっちゃおもろいやん!」となったのだが内容があまりにもリアルな父の生い立ちが書かれており、普通に両親からの暴力とか、どうやって自殺するかの細かい手順とか、陰湿ないじめの細かい内容とか、父(ADHD.ASD.躁鬱.強迫性障害持ち)が持っている発達障害の細かい特徴とかなど、僕は新鮮で面白いと思ったのだが母と姉は父の人生の惨さに号泣していまい少し重たい空気が流れた後に父が「あ、食前に飲まないといけない薬(精神安定剤)飲むの忘れた!」と叫びもっと重たい空気が流れて終わったのを思い出した。なのでその体験から「自分も父と同じ様に面白い文章書けるのではないか?」と思う様になってnoteを始めたという経緯もある。(実際一番最初に投稿した「これは僕の人生なのか?」と「自意識は優しさと卑しさの塊」は後に読み返してみるとあの時の父の文章そっくりで驚いた。)けど父からの遺伝を感じる時が僕は一番気分を害する。何故なら僕にとっての父は「人間過ぎる」人物で道端とか何処かの公共施設とか公共機関とかで遭遇しても絶対近づかないし況してや声なんか掛けないし、何か困っている様子でも絶対助けようとはしない。そんな人物だから。社会に出てはいけない人物だから。無敵の人の何百倍も無敵だから。そんな事を考えていると僕の額から一粒の雫が落ちてきた。その時
多汗症でいつも汗をかく父。
父の遺伝で汗をかく僕。
更年期障害の所為で汗をかく母。
今年の10月は一段と気持ち悪く感じた。
追記
愛と呪い、スーパースターに唄って、地元最高!、愛の轍、も全巻読んでいました。
虚偽の文章を書き申し訳ございません。
まあ、どうでもいいか。