意識高い人達は、見下してたはずのFラン卒のモブですら一般常識レベルでそういう知識を持ってるって知るとびっくりしてショック受けたりする。
元芸人やインフルエンサーみたいながのオンラインサロンとか有料chで語る内容って、Fラン大で学生がコマ埋めに仕方なく入れる政治、経済、法律や外国文化とかの授業以下なんですよね。
そのヌルさをごまかす秘密の調味料かスパイスがあるみたいで、なんとかそれなりに上手くやってるようですが、おかげであの界隈にかぶれてしまった意識高い系の人達って特有の話し方や考え方するんですよ。
欠落の仕方というか大事な部分が抜け落ち方というか、あれ?ってやつ。解る人の嗅覚に反応する異臭。
聴いてて面白い話ってわざと盛ったり、山場が作られたり、その為に切ったり貼ったりしたりしてるうちに少しづつ嘘に近付いていくんですよね。歴史とかが一番解りやすくて、後世につくられた俗説とかフィクション話のほうがドラマティックでいいじゃないですか。
でも真面目な授業をやると、補足や証明、イレギュラの説明とかが増えてどんどんつまらなくなる。考えたり調べたりしなきゃいけないし。
学生ならまだしも”客”はそれには耐えられません。
それでは金にならないので連中はエンタメ側に振ります。だって商売だもんね。
試験や考査もなければ、評価が低い人を排除したりもしないです。だって商売だもん。
そういうので学びを得たと勝手に思い込んだ人達が、世の中の真実を知ったとか自分が一段高いレイヤにいったと自分達を誤認識してしまうわけです。
頑張って這い上がったと思ってるからその努力を誰かに褒めてもらいたい。でも(その知識は無論嘘で出来ているので)誰も評価してくれないから、頑張ってないと認定した人を見下す事で自己評価を高めるしかない。
本当は金払っただけで別に頑張ってないんですどね。
資格試験、適正検査、SPI…きちんと敗北の経験がないから自分の位置がわからない。
戦った事がない人は負けた事もないから自分の中で最強のままなんです。
だから、見下してたはずのFラン卒のモブみたいな人ですら実は一般常識レベルでそういう知識を持ってるのを知るとびっくりしてショック受けたりする。
突然の負けですよね。ガード外からのパンチ。
動揺を隠すため、自分はそのカテゴリには関わってこなかっただけ、興味が無かったとか、意外にスゴイねみたいにジャブを放ってマウント取り返そうとするのですが話せば話すほど付け焼刃のボロがでる。脚にきてます。
普通の事を知らないわけですから逃げ道も地雷だらけ、いつの間にかコーナーが背に。
本人も、もしかして自分が頑張ってきたと思っていたのは普通の人にとっては頑張ったのうちに入らないのでは?という疑念が確信に変わって、最後は病んで終了。
自分の人生って無駄だったんじゃないか?って。
あとは狂うだけです。
KO。
ー
だから情弱ビジネスは悪なんですよ。
劣等感は金になるんです。そんなの解り切ってる。
本来売り付けるべきは学びの喜びや経験や知識であって、偽物の特権意識や根拠のないうぬぼれを金で売るなって話。
なにも解決してないじゃん。
自分で何がわかっていないのかもわからないような人達に頭が良くなったような気分、参加する居場所、頑張ってる自分/アタシというアイデンティティを提供してくれる。
その魔法が解けたときには、全部手遅れ。
「自分で考えもせず、楽して得られる結果なんてあるわけない」
そんな当たり前の事実を知らないような人だってこの世にはいるんですよ。
そういう弱者から金を巻き上げて喜んでるのは、詐欺師です。人でなし。
ー
自己評価が自分の成長を追い越してしまうと、そのズレは金か嘘か狂気で埋め合わせるしかなくなります。
流行りの自己肯定感とやらは実力を過大評価して偉ぶる事じゃないです。
本気だせば、時間さえあれば、環境が整えば…みたいな条件付きの実力は実力って言わないんですよ。
金は有限なのでいつかは底を尽きますが、嘘と狂気はいくらでも発行できます。それで埋め合わせていくしかなくなる。狂人のいっちょあがりです。
刷れば刷るほど信用が暴落するのも貨幣と同じ。
ご自身の価値の実体は、ご自身が一番よくご存じでしょう。
詐欺師に貢ぐのもほどほどに。
おしまい