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鍵盤楽器音楽の歴史

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2020年12月の記事一覧

鍵盤楽器音楽の歴史(60)スペイン黄金時代の終焉

西仏戦争 (1635–1659) がピレネー条約の締結をもって幕を閉じると共に、スペインの覇権は終わ…

影踏丸
4年前
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鍵盤楽器音楽の歴史(59)イベリア半島のオルガン

イベリア半島、すなわちスペインやポルトガルのオルガンは、意外にもイタリアではなくフランド…

影踏丸
4年前
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鍵盤楽器音楽の歴史(58)17世紀スペイン、分割鍵盤のティエント

16世紀後半から17世紀前半のスペイン、いわゆる「黄金時代 Siglo de Oro」の末期であり、ミゲ…

影踏丸
4年前
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鍵盤楽器音楽の歴史(57)モントリオール・オルガン曲集、カナダのフランス音楽

ルイ14世時代のフランス・オルガン音楽の最大の資料は、1978年にカナダで発見された『モントリ…

影踏丸
4年前
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鍵盤楽器音楽の歴史(56)ノエル、クリスマスのオルガン音楽

Noël はクリスマスを祝うフランスの宗教的な俗謡です。これはラテン語の natalis(誕生) あ…

影踏丸
4年前
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鍵盤楽器音楽の歴史(55)オルガン組曲

フランス・クラヴサン楽派の始祖がシャンボニエールであるなら、オルガン音楽については、ギヨ…

影踏丸
4年前
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鍵盤楽器音楽の歴史(54)教会旋法

16世紀から17世紀にかけて、西洋音楽の様々な旋法は長調と短調の組織に取って代わられていきます。 しかし教会、特にカトリックの典礼ではグレゴリオ聖歌は不可欠であり、それと共存することを求められるオルガン音楽は、すでに実質的に調性に基づいてはいても、旋法に対応することが要求されました。そのため両原理の間には慣習的な対応関係が構築されることになります。 それについてお話する前に、まず教会旋法について概観しておきましょう。 教会旋法がドリアだのリディアだのというギリシャ語名を

鍵盤楽器音楽の歴史(53)フランソワ・ロベルデ、正直な盗作者

フランソワ・ロベルデ (1624–1680) の『フーガとカプリス集 Fugues, et caprices, à quatre…

影踏丸
4年前
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鍵盤楽器音楽の歴史(52)ルイ・クープランのオルガン作品

ルイ・クープランのオルガン曲のほとんどを独占的に収録するオールダム写本の封印が解けてもう…

影踏丸
4年前
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