モーツァルトとフーガ(193)
イギリスのバッハことヨハン・クリスティアン・バッハが46歳で亡くなったのは1782年1月1日のことなので流石に遅すぎる話題ではないでしょうか。
J.C.バッハの晩年は人気が低迷しコンサートは赤字続き、さらには肺を病んで闘病生活を送り、挙句の果てには召使いに全財産を騙し盗られるなど悲運に満ちたものでした。
モーツァルトは幼時よりJ.C.バッハを敬愛し、多くを彼から学びましたが、しかしその父であるJ.S.バッハについては何も教わらなかったようです。彼が『平均律クラヴィーア曲集