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【ブックガイド】正月休みが百万年続かないことに納得できないあなたのためのブックガイド はたらきたくない

はたらきたくない。
1月中旬の人類共通言語は、ほんとそれ、ではないでしょうか。
お正月休みが終わり、ご褒美のプラス3連休もアッという間に過ぎて(そもそも休めてないよーという怨嗟の声も聞こえたり)、もう、ほんとに無理……はたらきたくないですよねみなさん?
思うに人類は、いや、生きとし生けるものは、労働に向いてない。
主語、大きいですよ思いきり。そのくらい普遍かつ不変の真実です。
真実に逆らって労働するの、よくない。QOLが担保できない。人間性カケラもない。
でも、働かないとご飯が食べられない。WHY?
理不尽にして暴虐な世の倣い、いくら考えても納得が得られない、せめて本を読もうそうしよう。仕事はpoisonだし社会はbull shitだしこの世はdeath valleyだけども、生きていくぜ生きるぜみんなでなかよく(なかよくしないこともある)、な7冊。
態度はかなーりやさぐれてますが、セレクトは真剣です。非・労働に共感の輪を!!



滝本竜彦『NHKにようこそ!』(角川文庫)

ひきこもり小説の古典にして大傑作!

ひきこもりの大ベテラン佐藤は気づいてしまった。人々をひきこもりの道へと誘惑する巨大組織の陰謀を!――といってどうすることもなく過ごす佐藤の前に現れた美少女・岬。彼女は天使なのか、それとも……。
昨年には舞台を令和に移したリビルド版(「新NHKにようこそ!」)も刊行された青春小説の金字塔。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

森見登美彦『四畳半神話大系』(角川文庫)

妄想してないで、とっとと恋路を走りやがれ!

私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。できれば1回生に戻ってやり直したい! 4つの並行世界で繰り広げられる、おかしくもほろ苦い青春ストーリー。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

太宰治『人間失格』(角川文庫)

自己の生涯を極限までに作品に昇華させた太宰文学の代表作

無頼の生活に明け暮れた太宰自身の苦悩を描く内的自叙伝であり、太宰文学の代表作である「人間失格」と、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描き、命日の由来にもなった「桜桃」を収録。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

朱野帰子『マタタビ潔子の猫魂』(角川文庫)

『わたし、定時で帰ります。』著者の痛快デビュー作!

無口で地味な派遣OL潔子は、困った同僚・神経質な上司・いじわるな友人たちに悩まされる日々。実は彼らには、謎の憑き物が…。潔子の怒りが爆発するとき、飼い猫=古来の憑き物・猫魂と合体して、黒ずくめの美女に変身する!第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞した痛快エンターテインメントにして、『わたし、定時で帰ります。』著者のデビュー作。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

小林多喜二『蟹工船・党生活者』(角川文庫)

20世紀のプロレタリア文学が、21世紀のワーキングプアの文学として蘇る

ソ連領海を侵して蟹を捕り、船内で缶詰作業も行う蟹工船では、貧困層出身の人々が過酷な労働に従事している。非人間的な扱いに耐えかね、労働者たちは立ち上がったが……解説が詳しく読みやすい新装改版!

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

清水めりぃ『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話 モフ田くんの場合』(KADOKAWA)

会社が変わる、猫(モフ田)が変える

猫になった主人公が、ブラック企業をホワイト化していく癒やし系ねこコメディ!

働き方改革で騒がれる現代。見直されつつあるものの、やはり存在するブラック企業。
激務、長時間拘束、薄給…。三拍子揃ったブラック企業の1つで働いていた主人公のモフ田くんは、朝目覚めると猫になっていた!
あまりのできごとに会社に休暇連絡を入れるも「いいからさっさと来い!」と、予想通り一蹴されてしまう。
猫の姿で出社した彼に驚く周囲。しかし、自身が猫になってからというもの、社内の人間関係が修復され、会社も福利厚生の充実など徐々にホワイト化していく様に、モフ田くん自身が一番驚いているのだった。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

右野マコ『働いたら負けだと思ってた』(角川コミックス・エース)

Xで爆発人気の絶対働きたくない二人のニートBL

幼なじみのタカシとゆうたは職業:ニート!大学を卒業してからゲームに昼寝の日々。
見かねた母ちゃんがタカシを無理やり働きに出かけさせたらシュッとした月9俳優のようなタカシが現れて…!?
観光名所たっぷりの長崎県を舞台に「絶対働きたくない」二人が時に働いて労働の辛さを肌で感じ、おっさん化したり、超絶イケメンになったり爆笑必至のニートBL!

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用


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