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2023年6月29日~2023年7月25日【入院・退院・新生活】

かなり体調が悪く、精神病棟へ救急入院することになったのが、6月30日の夜だった。正直に言うと、この辺りの記憶が欠落している。多分、「思い出してはいけない」と身体が本能的に記憶を封じ込めているのであろう。

7月1日の朝。気が付いたら声が出せるようになっていた。入院初日、採血とPCR検査を受ける。入院する人は、一通り検査を受ける必要があるらしい。
結果が出るまでは、完全に隔離された病室で過ごす。あるのはトイレとベッドのみ。入院中は、スマートフォン持ち込み不可であるため、ただ横になっているしかない。

孤独との戦いであった。声が出せるようになったから、余計に寂しかった。母や友人と話がしたい。そう強く思った。一応任意入院ではあったので、担当の先生と相談し、退院後の受け入れ先をどこにするのかを、話し合いで決める場を設けてくれることになった。

その話し合いまでの間が、物凄く長く感じた。でも、その時点では、比較的自由度の高い病室へ移っていたので、話しかけてくださる方々も多く、それが唯一の救いであった。

あとは、お風呂がとても広く、大浴場とまではいかないけれど、銭湯に行っているような気分を味わうことができた。

母も定期的にお見舞いに来てくれて、本当に嬉しかった。

7月14日。話し合い当日。結果、同じ会社が運営している別のグループホームへ移り住むことに決まった。そして、退院日が7月20日になることも分かった。期待半分、不安半分、そんな気持ちであった。

私物の荷造りは、グループホーム側が代わりにやってくれるらしい。

7月20日。訪問看護の方と共に、新居へ向かう。モノクロな世界から、一気に彩度の高い世界へ戻ってきたような気がして、何もかもが新鮮に感じられた。

私物が届くのは、7月24日。それまでは、YouTubeをのんびり見ながら、近所を散策しながら、ゆっくり過ごした。新居の近くには、スーパーは勿論、コンビニや郵便局などのインフラが整っており、非常に便利な立地なので、外出が楽しいという感覚が戻ってきた。

7月24日。荷物が一気に届く。昨日と今日で、段ボールに入った荷物は荷解きも完了させられて、ようやく新生活を落ち着いて迎えられそうだ。

新天地での新たな生活、これから自分なりに試行錯誤していきたいと思っている。

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