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【短歌14首】お足元にご注意ください
君が君以上になって最高を塗り替え続け語彙が蒸発
忖度と冷笑しても迎合で心は死ぬね 自分が嫌い
zoomでは駄目、対面じゃないと嫌。トランプを持つ手が遠すぎる
トランプを混ぜる手も好き大富豪やりたいそっちの地元ルールで
お気楽に生きております大丈夫やれば出来る子やらないだけで
木漏れ日を眺めて思う(太陽の吐瀉物だよね)葉影が綺麗
「端っこで良かったこれがもう少し上寄りだったら失明してた」
こんなので安心できるそうですよ薄っぺらいね幸せだよね
聞こえたの「だ」から「だった」に変わる音 心置きなく軽蔑できる
恨んではいないけどふと考える(今の私で会いたかったな)
上澄みも泥も含めて全て君 怒も哀も好き 息をしている
ごめんそれ辛いと思う次からはちゃんと小さじを探して使う
社内アンケート『LGBTを知っていますか?』(当事者ですけど)
これまでが夢想同士の恋なのでお足元にご注意ください
■ ■ ■
(※以下、蛇足にして解説のようなもの)
このnoteを始めるよりも、一年と少し前。
2022年の一時期、短歌をつくることに熱中していました。
熱しやすく冷めやすい人間なので、一度ハマると短期集中的にのめり込む質でもあります。
加えてその頃は、今ほどアウトプットを熱心に行っていなかったこともあり。日々の心情や出来事を、日記のように「短歌」というかたちで残していたわけです。
先日、iPhoneのメモアプリをさかのぼっていた時に『ツーマルツーツー』と題されたメモがあるのを見つけました。
最終更新日は2022/12/31の表示。
何だろう? と開いてみたら、当時つくった短歌を全部書いてあるメモでした。
完全に忘れていたことに自分でも驚きつつ。
だからこそ新鮮な気持ちで目を通せたので、その中からいくつか手を加えて公開することにしました。
お読みいただき、ありがとうございました。
ちょっと字数が余ったので、今後読みたい本の話を。いなにわさんとせきしろさんの共著『偶然短歌』です。
いなにわさんはプログラマーで、Wikipedia日本語版の文章から「五七五七七」で読める文章を探し出すプログラムを作成されたそうです。
その成果が本書とのこと。
そういう意図は全く無く書かれた説明なのに、古来より伝わる和歌の定型におさまることで、偶発的に詩情が宿ってしまう。
その痛快さを堪能したく、読みたい本の候補に入れてあるのを、これを書きながら思い出しました。
改めて、最後までお読みいただきありがとうございました!
今日も良い日になりますように☃️
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