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『みんなの日本語』【第18課】は注目すべき重要な転換点④介護現場での許可・禁止表現の実践
今日は、昨日に続いて『みんなの日本語第18課』の学習内容をご紹介していきたいと思います。昨日に続く連載です。【3,633字】
今日は、8.シチュエーション別の実践練習(介護現場での許可・禁止表現の実践例)の練習内容をご紹介してみます。
『みんなの日本語』【第18課】は注目すべき重要な転換点
1.『第18課』の概要と導入文法事項
2.許可表現「〜てもいいです」の習得
3.禁止表現「〜てはいけません」の応用
4.具体的会話例とロールプレイによる実践練習
5.基礎表現の復習と円滑な文法移行
6.シチュエーション別の実践練習(図書館・カフェなど)
7.シチュエーション別の実践練習(実習生の職場での共有認識ど)
8.シチュエーション別の実践練習(介護現場での許可・禁止表現の実践例)
9.グループディスカッションによる意見交換と理解深化
10.講師による個別フィードバックと発音・表現指導
11.統合的指導法で自信ある日本語運用能力の向上
『第18課』では、これまでに習得された基本的な語彙や文法の知識を前提に、実際の生活シーンでより実践的に用いられる表現が導入されます。
具体的には、動詞のて形に「もいいです」を付けることで、許可を求める表現や、逆に相手に許可を与える表現が学習されます。
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みんなの日本語は、初級から中級へと学習者を導くために、全50課にわたって基本的な文法や語彙、会話表現を体系的に学べるよう設計されています。
8.シチュエーション別の実践練習(介護現場での許可・禁止表現の実践例)
介護現場におけるロールプレイの具体例を10個ほど挙げさせていただきます。
これらのシチュエーションを通して、実習生は「〜てもいいです」と「〜てはいけません」の使い分けを実践的に学び、現場での安全かつ円滑なコミュニケーションの向上を図ることが期待されます。
〇介護施設の朝の挨拶とお茶の提供
〇室内移動介助時の「お手伝いしてもいいですか?」確認
〇食事介助におけるお食事運搬の許可確認
〇散歩同行の許可取得シーン
〇車椅子操作前の許可確認と連携
〇薬の自己服用禁止の注意喚起
〇施設内での走行禁止による安全確保
〇危険箇所での立ち入り禁止による転倒防止
〇プライバシー保護のための持ち物触査禁止
〇食事中の大声禁止によるマナー維持
〇介護施設の朝の挨拶とお茶の提供
介護施設の朝の挨拶シーンでは、実習生が利用者に「おはようございます!」と明るいトーンで元気よく行うのがポイント。
「○○さん、今日は良いお天気ですよ」のように名前を呼んだり、何気ない会話を交えたりしながら、利用者さん一人ひとりと顔を合わせるようにしてみます。
「おはようございます。今、お茶をお持ちしてもいいですか?」と尋ね、利用者が「はい、お願いします」と返答することで、日常の挨拶と許可を求める表現を確認します。
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〇室内移動介助時の「お手伝いしてもいいですか?」確認
室内での移動介助の場面では、実習生が「お手伝いしてもいいですか?」と声をかけ、利用者のベッドから車椅子への移動をサポートするシナリオを通して、相手に配慮した許可の取り方を練習します。
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〇食事介助におけるお食事運搬の許可確認
食事の介助においては、実習生が「このお食事をお運びしてもいいですか?」と尋ね、利用者から承諾を得ることで、食事提供時の丁寧な言い回しを実践します。
〇散歩同行の許可取得シーン
散歩の同行シーンでは、実習生が「一緒に散歩してもいいですか?」と許可を求め、利用者が快く同意する状況を設定し、安心感を与えるコミュニケーションの練習を行います。
〇車椅子操作前の許可確認と連携
車椅子の操作時には、実習生が「車椅子を押してもいいですか?」と確認し、利用者や同僚と連携しながら安全に移動をサポートする実践的な状況をシミュレーションします。
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〇薬の自己服用禁止の注意喚起
禁止表現の具体例として、実習生が利用者に対して「お薬を勝手に飲んではいけません」と注意を促し、正しい服薬方法や安全管理の重要性を伝えるロールプレイを実施します。
※次のような目標とする表現を練習と理解をがんばります。
その後、理解と基礎の応用に日数をかけていきます。
理解を深めていきます。配属後はこの会話を目標としていきます。
実習生と利用者との間で、丁寧な言葉遣いを用いた対話を通して、なぜ自己服用が禁止されているのか、その理由や安全管理の重要性を伝えるロールプレイのシナリオです。
【会話例】
<実習生>「〇〇様、おはようございます。本日のお薬の時間でございます。こちらで、スタッフが決めた分量を正確に管理しておりますので、絶対にご自身でお薬を取り出したり服用されたりしないようお願い申し上げます。」
<利用者>「はい、分かりました。ですが、時々自分で服用しても大丈夫だと思ってしまいそうで…」
<実習生>「そのお気持ちはよく理解いたします。しかし、〇〇様のお薬は、医師の指示に基づき、正確な量と時間で服用する必要がございます。もしご自身で判断されますと、必要以上に服用してしまう危険性がございます。」
<利用者>「なるほど……。確かに、多く飲んでしまったら体に悪い影響が出るかもしれませんね。」
<実習生>「はい、当施設では安全管理を最優先に考え、すべてのお薬はスタッフが責任を持って管理しております。もし何か疑問やご不安な点がございましたら、必ず私どもにお知らせください。必ず説明させていただきます。」
<利用者>「そうしていただけるなら安心です。勝手に服用してしまうと、健康に大きな影響が出ると聞いておりますので…」
<実習生>「その通りでございます。〇〇様のお薬は、医療チームが定めた分量でのみ服用いただくため、私たちが毎回確認しながらお渡ししております。万が一、他の方のお薬と混同することがないよう、私たちも細心の注意を払っておりますので、ご安心ください。」
<利用者>「分かりました。自分の判断で飲むことはせず、必ずスタッフの方に確認するようにします。」
<実習生>「ありがとうございます。〇〇様の安全を守るため、私たちは今後も継続して管理と確認を徹底いたします。何かお気づきの点やご質問がございましたら、いつでもお申し付けください。」
<利用者>「はい、今後ともよろしくお願いいたします。」
このような具体的な会話例を通じて、実習生は介護現場における薬の管理の重要性と、利用者への安全な服用指導の方法を実践的に学ぶことができます。
〇施設内での走行禁止による安全確保
施設内の安全確保を目的としたシーンでは、実習生が「施設内では走ってはいけません」「○○様、施設内では、ゆっくり歩いてお進みくださいね」と、利用者に対して安全行動を周知する場面を演じ、禁止表現の実用例を確認します。
〇危険箇所での立ち入り禁止による転倒防止
危険箇所での注意として、実習生が「この場所は転倒の危険があるので、立ってはいけません」と説明し、利用者の安全を確保するための具体的な注意喚起の方法を学びます。
〇プライバシー保護のための持ち物触査禁止
利用者のプライバシー保護に関するロールプレイでは、実習生が「個人の持ち物に触ってはいけません」と、スタッフ間でルールを共有するシチュエーションを設定し、禁止表現の正しい使い方を確認します。
〇食事中の大声禁止によるマナー維持
食事中のマナーを守るためのシーンでは、実習生が「食事中は大声で話してはいけません」「○○様、食事中は、小さな声でお話ししましょうね」と促し、利用者に静かに食事するよう働きかけることで、状況に応じた禁止表現の運用を実践します。
これらのロールプレイを通して、実習生は介護現場における具体的なシチュエーションで許可と禁止の表現を体得し、より自然かつ安全なコミュニケーションができるようになることを目指しております。
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9.グループディスカッションによる意見交換と理解深化
さらに、グループディスカッションの時間を設け、今日まで見てきたこれらのような具体例の実践通して、許可や禁止の表現の微妙なニュアンスの違いについて、意見交換を行います。
10.講師による個別フィードバックと発音・イントネーションの調整
各ロールプレイ終了後には、講師が個別にフィードバックを行い、発話時のアクセントやイントネーション、表現の丁寧さやカジュアルさのバランスについて、実際のシーンに即した具体的な指摘を交えることで、学習者がより自然な日本語を身につけるためのサポートを徹底していきます。
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11.統合的指導法で自信ある日本語運用能力の向上
このように、基礎知識の復習から新たな実践的文法事項への移行、そして具体的なロールプレイと講師によるフィードバックを組み合わせることで、学習者が日常生活や職場において自信を持って日本語を運用できるよう、効果的かつ実践的な指導法を展開していきます。
『第18課』で学ぶ内容は、既に習得された基本表現に対して具体的かつ実践的な使い方を付加するものであり、その合理的な指導法は、学習者にとって日本語運用能力の向上へと直結する貴重な教育体験となります。
3回シリーズの最終回でした。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
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『良い人良い思い出を心に残そう』🙋🏼
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