ベトナム中部の伝統料理Nem lụi ネムルイ

　Nem lụi ネムルイは、ベトナム中部地方に起源を持つ伝統的な料理であり、特に古都フエで愛されているグリル料理です。

　この料理はベトナム料理の多様性と地域の特色を色濃く反映しており、ベトナム国内外で人気があります。

　今日は、職場の仲間とお祝いで会食した食べ方の写真を中心にお見せしたくて簡潔に書いてみます。

１．ネムルイの特徴

　Nem lụi ネムルイは、主に豚肉や牛肉のひき肉を使用し、香り高いレモングラスの棒に巻き付けて炭火で焼くことが最大の特徴です。

　肉はニンニク、シャロット、黒こしょう、そしてヌクマム（ベトナムの魚醤）などで味付けされ、これらの調味料が絶妙な味の深みを生み出します。　　

　焼くことによって肉は外はカリッと中はジューシーに仕上がり、レモングラスの棒が熱を通すことで、独特の香りを肉に移し、食欲をそそる味わいになります。

２．歴史と地域性

　この料理はベトナム中部、特にフエ地域が発祥の地とされています。

　フエは19世紀までベトナムの首都であり、王朝の文化が色濃く反映された地域です。

　そのため、Nem lụi ネムルイには王宮料理の影響が見られ、一般の家庭料理以上に洗練された特徴があります。

　長い歴史を通じて、この地域の人々によって受け継がれ、改良されてきたため、地元の文化や伝統が強く反映されています。

３．作り方

　Nem lụi ネムルイの調理法は非常にユニークです。

   まず、豚挽肉または牛挽肉を取り、そこに細かく刻んだニンニク、シャロット、砂糖、ヌクマム、そしてたっぷりの黒こしょうを加えてよく練り混ぜます。

　その後、この混ぜた肉を手で掴み、レモングラスの棒に均等に巻き付けていきます。

   そして、準備された肉をグリルまたは炭火上でじっくりと焼きます。

　焼く際には肉が均等に焼けるように注意深く観察する必要があります。

４．食べ方

　Nem lụiは、通常、ライスペーパー、生野菜、様々なベトナムハーブとともに提供されます。

　食べる際にはライスペーパーの上に肉、生野菜、ハーブをのせ、それを巻いてから、ヌクチャム（甘酸っぱい魚醤ベースのディップソース）に浸して食べます。

　この組み合わせがベトナム料理特有の爽やかさと深い味わいを生み出し、食事を一層楽しむことができます。

　さまざまな食感と味が絶妙に組み合わさります。

　米の包み紙は2枚使うのが、美味しい食べ方です。

　フエ地方の代表的な料理として愛され、地元はもちろん、ベトナム全土の飲食店や屋台で手軽に楽しむことができるようになりました。

５．人気度

　Nem lụi ネムルイはベトナム国内だけでなく、今や、世界中のベトナム料理店でも見ることができる人気料理です。

　そのユニークな味と食べ方が多くの人々を魅了し、特に健康志向の高まりと共に、肉と野菜のバランスが取れた食事として注目されています。

　ベトナム料理が国際的な舞台で評価される中、Nem lụi ネムルイもまた、多くの国で愛される料理となっており、その人気は今後も健康的な食事で多くの女性から支持されていると思います。

　このように、Nem lụi ネムルイはその独特な食文化と地域の特色を活かした料理であり、ベトナム料理の中でも特に印象深い存在です。

　その歴史的背景と豊かな風味が多くの人々に愛されています。

ベトナムを身近に感じていただけると嬉しいです。

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