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地名考察は突然に|埼玉の「鳩」

幼稚園のとき「はと組」だったじゅんぷうです、こんにちは。

埼玉県で記録的大雨が降った、つい先日のこと。
じゅんぷう実家も埼玉県内なので
危険度分布を見られる気象庁のアプリと
テレビのニュースでチェックしていました。

荒川の支流に近い実家は
子どものころに一度だけ床下浸水経験があって
その後は大きな水害はないものの
気象も異常になり、この大雨はさすがに心配。

埼玉って、めっちゃなんですよ。

水辺空間のポテンシャル高いって話。埼玉県公式より

で、このときのニュースで
氾濫や冠水が報道されていたのが
埼玉県鳩山町

…埼玉って、めっちゃ川であり
なんですよ。

ピンクと黄色の一部だけがマイ埼玉なので、あらためてこのマップを見て配置に驚いている。わたしの中では熊谷はもっと西寄りだった。埼玉県公式より

市の数も40ってめちゃ多いけど
町も22ってなかなか。
前もさきたま古墳群の記事で書いたんですが
基本的に南東部の民は東京を向いているので

・自分の住んでいた南東部
・山(秩父)のほう
・それ以外

こんな認識なんです!

だもんで、鳩山町と報道されたとき
地名は知っていても
その位置までははっきりわからない。
鳩ケ谷(川口市と足立区に接していて川口に合併)
ならよく知ってるけど…
家族にそう話しているとニュースから
「鳩川」というのも聞こえてきました。
鳩山町を流れる川だそうです。

埼玉の県鳥はしらこばとだし
わたしたちのビーチといえばしらこばと水上公園
上のマップの黄色エリアにある白岡市も
「白い鳩のいる岡」という説もあるとか…。
コバトンてご当地キャラもいます。

埼玉県特命宣伝部長

どこにでもいる鳩だから気にしていなかったけど
そんなにも鳩なのかと
あらためて地名を見つめて、ハッとしました。

「鳩って、もしかして秦なんじゃない?」


ハトって、もしかしてハタなんじゃナイ…?

いや実際に鳩もいたのかもしれないけど、
古代日本で活躍した渡来人氏族の
秦氏ゆかりの土地とも考えられるのでは?

いくらわたしがピンクと黄色と
東京しか見ていなかったとはいえ
渡来人たちが住み着いて開発したという
地域があることは認識していました。
日高市周辺の高麗郡。
新座市周辺の新羅郡。

かつては熊谷周辺に幡羅郡も存在していて
ここが新羅系渡来人、秦氏が開発した土地と
考えられているそうです。
また川越には秦さんという姓も多いとか。

子どものころ県知事を務めてらしたのが
《はた やわら》さんだったことまで蘇ってきました。

とにかく仏教や先進技術を持った渡来人たちが
主体的にかどうかは不明ですが
武蔵国に集団で住み着き郡を形成していた。

(出雲族とはどう折り合いつけていたのか
これから勉強します)

新羅(もっと西方のシルクロードとも)の大氏族、
秦氏は日本全国にある稲荷神社と八幡神社の
ルーツでもあります。

どこにでもあるお稲荷さん

どこにでもある八幡さま

どこにでもいる鳩

ここまで思いめぐらしたところで、
またまたハッとしました。

秦氏の族長的な人物、
秦河勝は聖徳太子の側近であり
縁の深い方。

聖徳太子といえば斑鳩の法隆寺ですが
どう考えても当て字の
斑鳩(いかるが)にも鳩の文字。
聖徳太子とつながりのある
信濃の善光寺の扁額にも鳩があしらわれている。

鎌倉の鶴岡八幡宮も
京都の石清水八幡宮も
扁額の「八幡」の「八」は
向かい合う二羽の鳩で表され
シンボリックに使われているのは、
もろ、としか言いようがなくないですか?

古代日本の発展に多大な功績があるはずなのに
歴史の中で中央から消されてしまった秦氏が
鳩に姿を変えて
日本各地で
いまも鎮魂されているのかしら…

鳩が苦手でむしろ憎んですらいたけど
(顔面に落とし物をくらった過去あり)
秦氏が仮託されているかと思うと俄然
絶やしてはいかん精神が芽生える
現金なじゅんぷう。

それにしても雨、ほどほどがいいですね。

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