ChatGPT先生に音楽史について聞いてみました。
当noteの過去記事や他の様々な情報と照らし合わせながら、この出力結果の音楽史の整合性はどの程度か、この物語の視点がどのようなものなのか、皆様も是非考えてみると、おもしろいかもしれません。
はい、いかにも「優等生」的なまとまり方で、一般常識的な基礎知識として非常に妥当なまとまり方だと思います。典型的なクラシック中心視点であり、やはり多くの学術書と同じく、単に「音楽の歴史」とだけ言えばそれは自動的に「西洋芸術音楽史」のことになってしまうのでしょうね。
このままだとポピュラー音楽史の解像度は極端に低いと感じますので、次はポピュラー音楽史について聞いてみました。
はい、こちらも区分として若干の謎はありますが、一般の音楽ファンとして優等生的なまとまり方だと感じました。単に「ポピュラー音楽史」というと、やはりロックンロールを起点とした物語になってしまうのですね。
それ以前のジャズやゴスペル、ミュージカルや映画音楽などは、ポピュラー音楽史の範疇ではないということなのでしょうか。
これは別にChat GPTが悪いわけでは無く、このそれぞれの視点の違いこそが、このnoteを始めた当初から問題意識として筆者が重要視していた「音楽史の分断」「音楽ジャンルの分断」そのものだと思うのです。
Chat GPTが情報を知らないわけでは無く、その分野を限定して聞けば情報は教えてくれます。例えば「ジャズ史を教えて」と聞けばジャズ史が出力されるし、その結果で省略されてしまった「コンテンポラリージャズ史を教えて」とさらに聞けば妥当なコンテンポラリージャズ史も出てきます。
が、逆に言えば、個別の各系譜の存在を知ってから聞かないと、情報は隠されてしまっているのです。単に「音楽史」という言葉で調べたときに出てくる典型的「クラシック史」や、単に「ポピュラー音楽史」と調べて出てくる典型的「ロック史」以外の系譜は、さらにそのそれぞれの分野の存在を先に我々が認識して個別に調べないと、情報が出てこないということなのです。この格差こそ、ある意味「差別」であり、分断だと思います。
当noteの記事では、その視点の克服を目標に、「クラシックからポピュラーまで」を接続させて、情報をまとめなおしてきました。
さて、それでは、この問題点についてさらにChatGPTに聞いてみました。
まずはクラシック中心視点について。
なるほど。お次はロック視点について。
なるほど。まあ、ことごとく優等生的で、妥当ではあるんだろうけど、何だかうまく誤魔化されてしまってるような、そんな解答ですね…。
皆さまも、この問答を読んでいただいてから、改めて過去記事シリーズもお読みいただくと、また何か気付きがあれば、非常に嬉しいです。