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私たちは、映画の観客

「 史上最強の哲学入門 〜 東洋の鉄人たち 」からの思考

2022/3/13

矢沢永吉
俺はいいけど矢沢はどうかな?
吉田沙保里
私が勝ち続けた理由は簡単だ、吉田沙保里と戦わなくていいから。
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私が負けたんじゃない。
人類がレスリングという競技で、吉田沙保里を倒すのに16年かかっただけだ。

2人の天才は、私を、自分と捉えていない。

私と自分を別々の人として、認識している。

吉田沙保里は、もはや、人としても捉えていない。

これが本当の客観視である。

それは、まるで映画を見ている観客のように、映画の中の演じてる主役を観ている。

みんな「 自分が、映画の主役だ 」と思い込んでるけど、
2人の天才は「 実は、自分は観客なんだ 」ということをハッキリと認識している。

自分には意識があって、五感 ( 触覚・視覚・聴覚・味覚・嗅覚 ) の感覚もあるから、「 私の人生という映画の主役は自分だ 」と思っているけど、本当の自分は、ただの観客で、こちら側にはいない。あっちの席で観ているだけ、あっちの席にいるのが自分である。ここは、精巧に作られた映画のセットの中である。

映画のセットの中で、自分が主役である。
ちょっと待って、監督も脚本も、もしかして、自分で決めていいってこと?
自分の自由に、映画の続きをつくっていいってこと?

2500年以上前から、東洋哲学の巨人が、釈迦 ( 仏陀 ) が、ずっと言い続けている、たったひとつの真理である。

ただ、私たちは、その真理が理解できないだけ。

矢沢永吉や吉田沙保里クラスの偉人になると、その真理を理解しているから、言葉に片鱗が見える。




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湯浅淳一
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