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俳句

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俳句練習・6

俳句練習・6

【自由律俳句】

紫陽花は干からびても青

***

【海】

整然とます目に並びし「海」の文字

(また別に、詠んだ1首、、、↓)

まっさらなノートに幾度も書きつけし
「海」のうちには母がおりけり

【雨と猫】

五月雨や猫の親子の引っ越し跡

【川柳】

赤ワイン気がぬけた後は葡萄汁

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10年以上ぶりに、寺山修司「ポケットに名言を」を読み、寺山修司好きだった自分を思い出しました。

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俳句練習・5

【お題:水蓮】

純白を幾重もかさね羊草

睡蓮や幾重も白をまといけり

羊草いくえも重ねん白絵具

羊草ぽかりぽかりと咲きにけり

老画家の愛でた睡蓮とこしへに

俳句練習・その4

俳句練習・その4

【コンサート】

夏の夜に吸い込まれゆく五重奏

燕尾服マスクで奏でる夏の夕

シューベルト城山公園夏の月

天上の調べ響いた夏の夕

【鯉】

白鯉の鱗ゆらめき夜の堀

白鯉や憧れ出る魂とぞ思う

白鯉も憧れ出づる月夜哉

【ファミレスにて】

マンゴーやバナナやいちごや氷菓子

アクリル板越しの笑顔や暑気払い

夏旺んクリームソーダに沈みたし

【蓮の花】

細い糸辿りてゆかん蓮の花

俳句練習・その3

俳句練習・その3

シーグラス少女のサンダル海開き

白い雲花火の燃え殻海開き

【恋】

風鈴や去年の恋は忘れたり

額の花幼き恋の欠片かな

【アンドロイド】

花火咲くアンドロイドの夢のまにまに

花吹雪アンドロイドの目に泪

【漱石×アンドロイド】

白百合やアンドロイドの夢の中

星の破片真珠貝墓標百年の恋

【オノマトペで】

たとうたとと更けゆく夏の夜管弦楽

しゅぷるるる台所の桶蜆の子

ざざんざざ答

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俳句練習・その2

俳句練習・その2

梅雨の蝶シフォンの裾を掠めたり

水色のシャドーを選ぶ梅雨間かな

ひたむきに光集める青銀杏

曇天に燃え立ちあがる葵哉

燃え立つや国道沿いの花葵

白鷺や水の音とぎれとぎれに

★季節外れ:句の練習★

【お題:鷗】

冬帽子ふぶかれている海鷗

五月雨を斜めにうける鷗かな

炎昼や波止場の汽笛鷗舞う

【自由に】

いにしへの繭つややかに蚕かな

嬰児は柑橘の香をまといたり

【お題:友】

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俳句練習・その1

◆日の盛り

子どもらのみな寝入りおり日の盛り

学生らみな寝入りおり日の盛り

◆「梅干し×告白」というお題。

告白を秘めるがごとく梅漬ける

◆子規の俳句よりインスピレーション

「夏嵐机上の白紙飛びつくす(子規)」

夏嵐机上の答案吹きとばす

セーラーの襟はためかす若葉風

◆自由に作ってみた

ツバメの子「こっちみてママこっちみて」

こどもらを吹き散らしおり砂嵐

散り散りに逃げ回る

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