極北/マーセル・セロー
この本はどう語ってもネタバレになってしまうので、筋については触れない。
世界の終わりの話はみんな好きだと思うが、実際に世界が終わりそうになってうれしいかどうかはまた別の問題だ。
極北は3月10日ごろから読み始めた。その頃はまだデパートや個人商店も普通に営業していたし、嫌ではあるが会社にも通勤していたのだが、そこから1カ月余りで全国に緊急事態宣言が出されることになって、今はほぼどこにも行けない。世界の終わりの話を読みながら、自分の周りの世界が日々本当に終わっていく。患者数は