谷星輝
試合報告
陸上論
私生活に表れるランナー特性
陸上のメンタル術
ビジネス×陸上
9月に開催する第一回の合宿の詳細をまとめます! (開催の背景とかはインスタを見てね🙏) 日程 9/21(土)〜9/23(月・祝) 場所 宿:千葉県大網白里市 クロカンコース:昭和の森 陸上競技場:東金アリーナ 青葉の森スポーツプラザ陸上競技場 行動予定 9/21 10:00 昭和の森集合 クロカンジョグ&コース確認 12:00 昼食 13:30 チェックイン 17:00 クロカン600m×10本インターバル 19:30 温泉&夕
5月24日土曜日、ウランバートルマラソンのハーフマラソンに出場しました。今回のnoteは誰かに伝えたいというよりも、自分自身の経験として今後に活かすために、タイトルの通り個人的な備忘録として書いております。 ウランバートルの街並み ウランバートルに着いて、まず感じたのはモンゴルの街並みが想像よりはるかに発展していることでした。空港は想像通り地平線まで続く草原景色でしたが、車で1時間弱移動したウランバートルは高層ビルが立ち並ぶ、東京で言えば渋谷のような街並みでした。 話によ
先日走った神戸マラソンまでの3ヵ月余りの練習をここに記録しようと思う。実は5月初旬にアキレス腱を痛めてから7月までは、走ったり走らなかったりを繰り返していた。8月に入って練習を再開させたものの、体力の低下が著しい。 8月16日に2000m×5本で限界だったペースで、3ヶ月後のマラソン当日11月19日には42.195kmを走るまでに至る。この3ヶ月間どのようにして戻していったのか…。 というお話だが、「そんなのはどうでもいいから、とっととメニューだけ見せろ」という人向けに、
1、2、3、…、4、…、5、……、6、7、8、…… 「あるぞ…、これはワンチャンあるぞ…!」 それまで抑え付けてきた感情が脳を揺さぶる。 神戸マラソン19km、折返し地点。 来た道を10kmほど戻るコースでは、対向車線に先頭選手を確認することができる。 1〜5位は海外招待選手、日本人トップは6位で3人がまとまっている。そこからしばらく間が空いて大集団。僕はそこからさらに遅れて第3集団で走っていた。 前の集団とすれ違ってから折り返し地点まで20秒、つまりその倍の40秒差という
練習の際に "全力を出し切って追い込む" のと "少し余力を残してこなす" のとではどっちが良いのか? 今回は、どちらが良いかはさておき、余力を残した練習法についてお伝えしたいと思います。 練習強度の定義付けまず先にお伝えしておきたいのが、どちらも必要な練習であり、時期や目的に応じてブレンドするのが良いと思っています。 実際にいままでに出会ってきた指導者にはどちらのタイプもいて、人によって向き不向きもあります。 そもそもタイトルの120%の練習と80%の練習について定義付
「四六時中、仕事のことを考えて目標をどうにか達成させようとしている君たちは本当に偉い。」 こういう言葉は1on1で擦り減った社員のモチベーションを回復させ、そういう存在になろうと思わせるには抜群の効果を持つだろう。 この感じ、どっかで聞いたことあんだよな。 そう、大学の部活だ。 いわゆる体連(※)と呼ばれる部活では、学校も行かず、バイトもせず、就活もせず、ただ練習だけしてるやつが偉いとされる風習がある。てか7年前はあった。 「絶対有り得ない」と思うでしょ?けど学生たちは
しばらくnoteご無沙汰でしたが、記録を残すついでに書いていこうと思います。 結果と前提条件 タイトルの通り、ぎふ清流ハーフを走ってきました。 先に結果を出すと68'11(34位)でした。 スタート時刻の気温は15℃、前日の強風も落ち着き、レース後半は多少暑くなりましたが、総じて悪いコンディションではなかったと思います。 目標は66分台(3'10/km)、あわよくば65分台を狙っていました。 練習状況としては2月末の大阪マラソン以降不調が続いていましたが、ようやく多少走
今回は前回の投稿で書き切れなかった、具体的なメンタルテクニックについてお話ししようと思います。 周回の分解 長距離の王道なメニューの一つであるペーラン(ペース走)は、一定のペースで決められた距離を走り続ける練習です。インターバルのように瞬間的に苦しくなることはないですが、地味に苦しい状態をひたすら継続する嫌らしいキツさがあります。 この練習をするときの思考について、16000mペーランを例に私自身の個人的な方法をお伝えしようと思います。 基本的な考え方として16000m
マラソンはメンタルのスポーツと言われることもあるが、その一方で科学のスポーツとも言われ前時代的なスポ根理論は蔑如される。だが気持ちの持ちようでほんの1秒でもタイムが変わるなら儲けものではないだろうか? ということで今回はあえて精神論に振り切ってランニングパフォーマンスへの影響を考えてみようと思う。 応援 精神面のサポートとしてまず思い浮かぶのが応援・声援だろう。レース直後のランナーへのインタビューなどでは、みな口を揃えて「声援が力になった」と言うが、本当だろう?監督からの
これまでの投稿があまり陸上選手っぽくなかったので、今日は実際に行った練習を具体例にして、練習の組み立て方についてお話しをしてみようと思います。 メニュー 3000m×4本(rest: 2min)設定[3’12”/km] コンディション 2022.12.17sat 10:00start 天候:晴れ、気温:7℃ 結果 ①3’11”5 - 3’12”4 - 3’11”8 = 9’35”8 ②3’09”5 - 3’13”9 - 3’12”6 = 9’35”9 ③3’13”8
「人に何かしてもらったら感謝をしなさい」とか「感謝は口に出して伝えなさい」なんてことは誰しも一度は言われたことがあると思います。 感謝をする教育は徹底されている日本ですが、その一方で「どうやって感謝するのか?」はあまり教わっていないのではないでしょうか? あなたはどんな時に「ありがとう」という言葉を使いますか? 人に何かしてもらった時、何かを恵んでもらった時、困っていて誰かが助けてくれた時。自分が嬉しいと思うことを他人にされた時に「ありがとう」と言います。 では自分で計画し
先日、何とはなしに見始めたアニメが思いのほか面白く、気が付くと全25話を見終わっていました。詳しい内容の説明は省きますが所謂”ループもの”というやつでした。 そこでふと思い返してみると、これまでに”ハマった”作品にはループものが多いことに気が付きました。そこでループものは、何故これほどまでに私の心を掴むのか考えてみることにしました。 まず”ループもの”もしくは”タイムリープもの”と称される作品は、何らかの条件を満たすとある時点に時が遡ります。多くの場合、ある人物の死が
これまでにもランナーの特性が社会でどんな役に立つのかをいくつか紹介してきました。今回はその中でも非ランナーと明らかな差が現れる、強力な武器を紹介します。 早速、本題に入りますとランナーの持つ最強の武器は「KPIを瞬時に細かく長く取る能力」です。 KPI(key performance indicators)とは日本語で言うと重要業績評価指標と訳され、簡単に言うと「目標に対して今現在どのくらい達成できてるか?」を示すものです。 例えば会社の採用で言えば、「今月は10人を採用す
先日出走した上尾ハーフについて主観を軸に振り返ります。 今回のレースは駅伝が終わりマラソンに向けてのスタートという位置付けで、テーマは3'10/kmでどこまで行けるかと、ペースダウンしてから3'15/kmで粘れるか。3'15/kmはマラソンの目標ペースであり、直近のロードレース10kmと駅伝9.5kmのアベレージ。 客観的にみればそのペースで21kmは持たないが、主観的調子は悪くない。 以上の前提条件を念頭にこの物語を読んでいただければ幸いに存じます。 スタート〜5km
アスリートに必要な気質としてよく言われる「負けず嫌い」。それは競技力向上にどんな影響をもたらすのでしょうか? あなたは負けることが好きですか? そもそもスポーツは各プレイヤーが勝とうとすることを前提にルールが定められています。例えば100m走で選手が負けを好んでいた場合、スタートと同時に後ろに走り出すという奇天烈な状況になってしまいます。負けようとする選手の存在など想定していないので、「フライングしたら失格」というルールはあっても「スタートしないのは失格」というルールはあり
陸上競技において心肺機能を効率的に高める代表的な練習法として、インターバルトレーニングというものがあります。高負荷の疾走区間と不完全休息区間とを交互に繰り返す練習で、最大酸素摂取量の向上と筋肉細胞内のミトコンドリア増大効果が期待できます。まぁ簡単に言うと、「ダッシュしたあと少しだけ休んで、まだハアハア言ってるうちにまたダッシュをする」という側から見たらアホみたいな練習です。今回はこの練習の効果をちょっと視点を変えて見てみようと思います。 インターバルと言っても疾走区間の距離