保育も子育ても事前準備が大事【子育てエッセイ】
「今日は病院に行って、お口の中を見てもらうよ。これからもおいしい物が食べられますようにって。」
朝から子どもたちに何度も伝えた。1歳4ヵ月のちびにーくんの理解度にはあまり期待していなかったけど、2歳10ヶ月のちびちーちゃんなら見通しを持って1日を過ごせるかなと思ったんだ。
結果、私の想像通りになったので、やっぱり子育てにおいても事前準備は大事だと感じた。
第一子ちびちーちゃんには癒合歯がある。定期検査で歯医者さんに行く必要がある。
1歳半健診で指摘され、それから3ヵ月に1回、歯医者さんに定期検査に行っている。
毎回、鬼の形相で泣くので、周りの患者さんに申し訳ないし、お医者さんにも申し訳ないし、ちびちーちゃんにもそんなつらい思いをさせてごめんと思うし、何か打開策を考えていた。
そこで、事前準備を整えることを思いついた。
思い返せば、大人だって事前に言われていないのに急に病院に連れていかれたらびっくりする。子どもたちだって同じだと思った。
まず、事前準備としてやったことは、冒頭にもちょろっと書いたように、歯医者さんに行くことを伝えること。(それしかやってない)
ちびちーちゃんが理解できる簡単な言葉で、病院に行くことのメリットも感じられるように伝えてみた。
おかげさまで、歯医者さんの入り口でボイコットせず、待ち時間は歯医者さんで楽しそうに遊んでいられた。前回は入口で大泣きしたことを考えると、大きな成長。
順番が来て、診察室に入ると、泣きはしないけど「ママだっこ…」と甘えモード。弟ちびにーくん10㎏と姉ちびちーちゃん14㎏を抱っこして診察室に入った私はよく頑張ったと思う。
不安そうなちびちーちゃんに私はまた同じ言葉をかけた。
すると、ちびちーちゃんは
「おくち、あーんするの?」
と言って、お医者さんの前で泣かずに「あーん」することができた。泣かない、暴れない、脱走しない。拍手。治療が終わったら、なんと歯医者さんとハイタッチしていた。
保育士をしていたときは、子どもたちになんでも説明して1つ1つの活動をしていたけど、親になって子どもたちに伝えることを忘れがちな自分に気づいた。
前回の歯医者は急に連れて行ってしまったし、思い返せばちびちーちゃんが大泣きして暴れ狂うのは、イレギュラーな出来事がある日だ。
楽しい予定は食事の時や普段の会話で「明日はじいじばあばのところに行こうね~」など伝えているけど、歯医者や病院などの予定は全然伝えていなかった。
事前準備って言っても、ただ伝えるだけで、気づいたときにいつでもできること。これからは、子どもたちにとってのちょっとしんどい予定も、心を尽くして伝えていきたいと学んだ出来事だった。
明日もいい1日になりますように。