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【私の仕事】女子学生へのセクハラ被害で、その企業のスタンスが見える【就職活動/人事の仕事】


就職活動をしていた女子学生が、選考を受けていた会社の役員からセクハラ被害を受けることが、現在でもまだある。


というニュースを読みました。


ーー

こういったニュースを読むたび、まだまだ、

採用活動に関する企業側の考えがアップデートされていない

と感じますし、そして、

人事部(採用の仕事)は、会社運営の中では優先度が低い会社が多い

ということも感じます。

就職活動での女子学生へのハラスメント行為は、官公庁側でもかなり把握しているため、近年では厚生労働省でも、「事例集」「リーフレット」など対策を行うことを周知させようとしています。

しかし、こういったハラスメント行為は、私が学生時代から・数十年前から当たり前のように存在していましたので、対策が浸透することはまだまだ時間がかかりそうです。


なぜ、女子学生へのハラスメント行為が起こるのか。


それを考えると、「人事部の担当者」「会社の役員」の意識が低い、といった浅い考えではなく、根深い問題もあります。

一番の問題点は、上記したように、

人事部(採用の仕事)は、会社運営にとって優先度が低い

という状況・と考えている会社がまだまだ多いところです。

多くの会社では、(簡単にまとめますと)

1.仕事を取ってくる「営業」

2.自社の製品を「製造」する

3.事務・経理・人事といった「バックオフィス」

などの部署に分かれています。

1.2.については、会社の運営のキモであり、多くの会社で重要視されている部署です。

しかし、3.の部署については、仕事になったり販売するようなことではないため、「(直接的に)お金を生み出さない」という考えであり、昔からあまり重要視されてきませんでした。

しかし、現在は深刻な人手不足です。

テキトーに求人媒体やホームページに求人案内を提出していれば、優秀な人が面接に来てくれるような時代ではありません。

ですので、

1.自社に興味を持ってもらう・つながりを作ってもらう

2.1.の人の興味を増幅し、働きたいと思ってもらう

3.面接で人を見極める

といったように、以前よりも人事部の能力が必要になっています。

そう考えると、求職者に対するハラスメント行為なんていうのはもってのほかです。

そして、入社した後に会社に貢献出来るか・すぐに退社しないかという見極めは、採用コストに直接的に跳ね返ってきますので、現在はバックオフィスについても「直接的にお金を生み出す」という部署になったと言えます。


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上記を考えると、多くの会社でもっと人事等のバックオフィスに労力と予算をかけることが、さらなる成長の一歩になることは間違いないと言い切れます。

採用でのハラスメント行為は早く無くなって欲しいですね。



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今回の画像は【あゆち|楽天モバイル活用術】さんからお借りしました。ありがとうございます。

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P206 - 人財教育/人事労務コンサルタント -
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