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【新入社員/退職代行】「話がちがう!」4月中に早期退職する新入社員…【人事/採用の仕事】

新年度がスタートしまだ一ヵ月も経っていないのに、「本人に代わって退職の意向を企業側に伝える」退職代行サービス会社には、既に新入社員からの依頼が相次いでいる。


というニュースを読みました。

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退職代行業者を利用した社員の退職について、ついに仙台でも発生したことを確認しました(私の担当している会社さんではありません)。

聞いた話では、退職代行業者は、事務的に・一方的に、「〇〇を△日までに□という住所に郵送してください。もし遅れた場合には、こちらは相応の対応を取らせて頂きます」と伝えてきたそうです。

機械的ですね…

ニュースでは、退職代行業者について聞くことが多くなりましたが、実際に身近に存在していることを聞くと、地方においても退職代行業者が深く浸透しているということを感じます。

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新入社員だけとは限りませんが、突然無断欠勤が続き全く連絡が取れなくなったので、会社として退職という処理を取らざるを得ないという社員は、どこの会社でも一定数発生してしまいます。

無断欠勤をしている社員というのは、退職の意志を会社側に伝えていない場合が多く、そうなると会社側としても資格喪失の手続き等大きな動きをし難い状況にあるため、社会保険の負担など、会社・社員双方にとってあまり望んでいない状況になってしまいます。

社員は、退職の意思を持った場合に意思を伝える方法は、法律では限定されていませんので、あまり推奨出来る方法ではありませんが、手紙やメール・ラインなどで連絡することも可能です。

ですが、そういった方法ですと、会社側が「そのような意思は受け取っていない」という対応を取ってくる可能性があります。

わざわざそのような揉める可能性がある方法を取るのではなく、たった一回だけ、伝えにくいことを言いに行くだけなので、出来れば来社することをおすすめ致します。

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会社という狭い空間で一日数時間一緒に過ごしているのですから、各社員には伝えにくい・言い出しにくいことが少しずつ溜まっていきますし、会社側としては「それくらいは従業員として当たり前」という気持ちを持つでしょう。

ですが、このようなことが限界まで溜まったり、あることについて社員側と会社側の認識があまりに乖離していると、その結果退職につながる可能性が高いです。

しかし、入社してすぐの退職というのは、会社側としては「また新しく採用する」という労力とお金を使わなくてはいけません。

従業員の退職による労力と金額のロスは、会社経営において見過ごすことの出来ないコストになります。

ですので、こういったロスを減らすためには、従業員と会社側の接点の序盤である、採用プロセスについて考える必要があります。

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採用段階では、求職者へ良い印象をもってもらうため(悪い印象を持たれないため)、会社側は、良いところを大げさに・悪いところはなるべく小さく求職者へ伝えることが多いです。

しかし、こういったことは、将来的に考えると良い結果に繋がらないことが多いです。

実際に、従業員の早期退職に繋がる一番の大きな理由の一つが、こういった「入社前の印象と、入社後の現実のギャップの大きさ」です。

採用プロセスにおいて、「見直すところ・ここはもう少し詳細を伝える必要があるところ」などを、見直してみては如何でしょうか。



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今回の画像は【マユシム】さんからお借りしました。ありがとうございます。

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P206 - 人財教育/人事労務コンサルタント -
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