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幸せの根底には「仕合わせ」感がある。それは本来私たちに与えられた役割=運命を一人ひとり全うすること。そして、その間での様々な巡り合いを感受できること!
これまで古今東西、「幸福」についての論考や著作は数えきれないほどたくさんありますが、ここでは少し視点を変えて、中国の文献を紐解いてみたいと思います。乱世が続いた明代末期に何をよすがに生きていけばよいのかわからない人々に向けた、これまでの処世訓の最高傑作の一つとも言われる『菜根譚』(さいこんたん)という有名な書物があります。これは、当時の優秀な官僚であったが政争に巻き込まれて隠遁を余儀なくされた洪自誠(こうじせい)という人が著したものです。書名の菜根とは、字のごとく菜の根のこ