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店名のないグルメ紀行

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店の名前をあえて出さないグルメ紀行があっていい。気になったら探してみることができるのだから。
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曲がり角の魚料理屋②(店名のないグルメ紀行)

曲がり角の魚料理屋②(店名のないグルメ紀行)

「イワシの蒲焼きとご飯ください」
渋い店の雰囲気とは不釣り合いに洒落たマダムにオーダーする。

出てきたイワシの蒲焼きは、身が立派でジューシーだ。
味付けどちらかというと煮付けのような感じで、味も濃すぎない。
濃い味付けを見越してご飯を頼んだが、必要なかったようだ。

案の定、ご飯は出てこなかった。
おそらく、マダムはそれを見越していたのだろう。
いつでもウワテなのである。

じゃがいも焼酎と鰯の

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曲がり角の魚料理屋①(店名のないグルメ紀行)

曲がり角の魚料理屋①(店名のないグルメ紀行)

長崎の街はやけに混んでいた。

一日中休みを取れば4連休、というタイミング。
そんなケシカランことをするのは私だけかと思っていたが、世の中結構不真面目な人が多いみたいだ。

長崎の名物といえば、ちゃんぽん。
ちゃんぽんはうまいが、ここ数日ほぼ毎食ちゃんぽんで、そろそろ別のものが食べたかった。

どうしたものか。
あてがないわけではない。

まず、茶碗蒸し発祥の店。有名店らしく至る所で広告を見かける

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灯火、あるいは金目鯛(店名のないグルメ紀行)

灯火、あるいは金目鯛(店名のないグルメ紀行)

銚子の町は真っ暗だった。

街灯がないわけではないし、もちろん民家もあれば、店もある。
それでも人気は極端に少なくて、店が集まっている地区も、駅前の通り以外は見つけられない。

果てにて

それは11月も半ば、秋と冬の間の季節だった。
「果てに行きたい」と思い立ち、私は銚子へとやってきた。
そこは最も手っ取り早い「果て」だったが、夜にもなると、本当に「果て」だった。

小雨が降る中、中心地から離れ

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本当の牛タン(店名のないグルメ紀行)

本当の牛タン(店名のないグルメ紀行)

仙台に行った時のことだ。

その日の私は慌ただしかった。
石巻から朝早くに平泉まで行き、紆余曲折を経て、仙台のホテルに入った。
そんなバカな旅の仕方をした時は、うまいものを食うに限る。

だが、仙台は初めてで土地勘もない。
ネットで調べればすぐに店なんて見つかるだろうが、それではつまらない。
昔がたきの刑事ではないが、うまい店は足で稼げ、である。

牛タン屋を探せ

仙台といえば牛タン。
誰が広め

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