拝啓、十代の私へ 〜ナナメの関係〜
noteの更新がまた滞ってしまった。気づけば春休みも終わり、桜も咲いたかと思えば散り始めてる。早っ!
実は昨日から初仕事だった。今年度は小学校ではなく、近隣の公立中学校にて、相談員として勤める事になった。
小学校の仕事もやり甲斐あって楽しかったけど…コロナ禍の休校明け、変わってしまった学校環境や世の中に、生徒たちが精神的に不安定になりやすい事に気がついた。
それと同時に、自分の働き方を模索していた。学校教育の中でも、私は特に何をしたいのか?誰のために働きたいのか…?
教員免許は英語だけど、本当に今も英語を教えたくて、私はここにいるんだろうか…それなら企業が運営している英語教室に雇ってもらう方が良いのではないか…?とか。
公立の学校生活の中で、通常学級で勉強し、集団行動をする子供たち。その中で必ずといっていいほど、そこからはみ出してしまう生徒は一定数いる。特性があったり、言語の壁だったり、体調だったり、精神的にだったり。
私はその子たちに少しでも、「安心して、安定して学校生活を送ってほしい」私はそのために、学校へ働きに来たのではないか。自分でもそんな風に思い始めた事に気がついた。
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3月の任期が終わりに近づく頃、中学校の相談員の話があったので申し込んだ。どうやらご縁があったらしい。
初日の昨日は、辞令交付と挨拶回りと引き継ぎで、てんやわんやだった。でも前年度の小学校と校舎が続いており、懐かしい先生方にも再会できたし、冗談半分で「また鬼ごっこしにおいで!」と声もかけてもらった。中学校で右も左も分からず疲れ果てて、小学校のあの雰囲気がすでに恋しくなってたので、ちょっと泣きそうだった(笑)
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私も10代の頃…先生や親に言う程のことでもなくて、とはいえ友達に言うより、少し上の立場や年齢の大人と話したい、というような事が時々あった。しかし私の場合、当時の地域に相談員なんて存在は無かった。(田舎すぎたのか?笑)
地元のとある場所、とあるスペースには地元の先輩方が集まっていて、今思えば自然とその役割を担ってくれていた。(詳しくはここに書けないけど)大人達はカウンター席で、コーヒーを飲んだり煙草をふかして雑談したりしながら。その雰囲気が好きでいつからか『自分のもう一つの居場所』のように捉えていた。
小学生から身近だったその場所には、高校を卒業して地元を離れるまで、何かにつけて時々顔を出した。いつも誰かしらがいてくれた。
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今回の仕事をするに当たって「心理系の資格なんて無いし‥」とか「カウンセリング業務はやったこと無いし‥」とか色々悩んだけど。あの頃の十代の私だったら、今の私に言うと思う。「そんなんじゃなくて、何も気にせず何も考えずに、気楽に話したいの。ただ聞いてほしいの。」
環境はずいぶん違うけど、あの頃のあの地元の、先輩方のような存在になれたら良いな。(生徒達にとってはね。学校側にとっては、また違うスキルが必要だろうから、そこは勉強!)
担任の先生でもなく、親や保護者でもなく、とはいえクラスの友達でもなく、【相談員】という立場。イメージするのは、タテでもヨコでもない、ナナメの関係。
故郷を離れて大人になった今、自分がいる地域の中でそんな存在になれるよう、この1年間全力を尽くしてみようと思う。