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誰かの役に立ちたかった

昔から自然と、誰かの役に立ちたいと思っていた。
それは生まれ持った献身的な性格なのかもしれないし、自分の至らなさを自覚していたからかもしれない。

昔からずっと誰かを支えたいと思っていたし、疲れた心には寄り添ってあげなければいけないと思っていた。
別に私じゃなくてもいいのに、私がやらないと誰もやってくれないから、なんて思いながら。
勝手に自分の心を疲弊させながら。

そうやって私が必死になって誰かに寄り添おうとしていても、その誰かは他の人を求めていたり、私がボロボロになりながら差し伸べた手にそもそも気づいていなかったりもする。

私はただ自分がしてほしいことをしているだけだ。
自分が与えてもらえなかった優しさを、誰かから返してほしくて、偽物の優しさで、笑顔を張り付けながら手を差し伸べようとしている。
これはもう、偽善なのかもしれない。

私の手を取らなかった人間に勝手に裏切られたと思い、勝手に離れていく。
私以外に味方がいたとわかると、毒を吐いてその場から立ち去ろうとする。
それが、私のいつもの仕返しだった。

見返りを求めないなんて、到底無理なことだった。
他人なんて操れるわけがないのに。


書きたかった題材があったのだけれど、書き出してみたら全然違う内容になってしまった。
でもこれが、私の本心なのだと思う。
書きたかった話はまた今度。

記念として、このまま投稿してみる。


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栖山 依夜
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