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白みそ丸もち - 再現できない味 -

私には8年間、お正月がきていない。80歳を機に、祖母がおせち料理を作らなくなったからだ。
祖母の作るお雑煮は、白みそに丸もちが入った、関西では一般的なもの。だが、お店のそれに比べてとても甘く、濃厚で、野菜の風味がたくさん効いていて、家庭を感じるやさしい味が、美味しくてたまらないのだ。幼い頃からその味でお正月を迎えてきた私にとって、祖母のお雑煮のないお正月は、新年がきた気がしない。

あの味を再現したくて、本人に何を入れていたのかと聞いても、
「そりゃぁ、みつばとか、ねぎやん」
なんて、一度も入っていたことのないものを言うし、みその種類を聞いても、
「京都の白みそやで。京都の白みそゆーたら、1種類しかないやろ?」
などと言う。「京都 白みそ」と、ざっとググっただけでも80種類以上検索にかかった。
もう米寿だ、仕方がない。

今回こそはと、年末から、何度か具材を変え、みそを変えては、お雑煮チャレンジをしていたが、とうとう今年もお正月はこなかった。
いつかあの味を再現し、母の味として、子どもたちに残せたらいいなと思う。


追伸
いただいたコメントのおかげで、だいぶんと近い味まで再現することができました!ありがとうございます!noteの方たち優しくて大スキです。

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いっしゅ/ 一守藍
kindleで本を出したいです!