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最近の病状の変化 【闘病記vol.6】
おはようございます。こんにちは。こんばんは。今日は、躁うつ闘病記 Vol.6となります。これまでは日記として、書いてきましたが、過去の記事はこちらにまとめました。
例えば同じ病気で苦しんでいる方、周りにその病気を持つ人間のいる方、そんな皆さんの参考なればと思い、したためていくことにします。主たる目的は、自分自身の状態の把握と生活の記録ですが、こんな記事でも何かの役に立つこともあるのかなと、信じてみます。
最近までの病状について
2024年9月頭に、突如うつ状態に陥り、はや2ヶ月と半月。自身で自覚した症状としては、これまでの記事を引用する。
どうしてか何も悲しくないのに涙が出てくるのだ。それから文字が頭に入ってこなくなった。脚本を読んでも、一部一部の内容はわかるのだが、全体的になんだこれ、みたいな感覚に陥った。それは脚本だけじゃなくて、ネットニュースの記事だとか、少し長めの文章になると途端にその症状が出始めた。それから大きな変化としては、「映画」を見ることに関心がなくなったこと。見たい映画がない、映画を見たいと思わなくなった。
ロケハン作業をしていると、自分がどこにいるのか、何をしているのか、よく分からない浮遊感に襲われた。自宅の最寄り駅に着くまで、何度も何度も経路を確認して帰る必要があるようになった。夜中、眠れない日々が続き、気づけば朝を迎えることが多くなった。普段は返信を送らないと、既読をつけないと気持ちが悪くなる性分なのに、人からの連絡を返さなくなったり、突然の電話に恐怖を覚えるようになった。言葉が出づらくなり、帽子を深く被る癖がつき始めた。あと、食べることが生き甲斐だった自分に食欲がないことも感じ始めました。
これらは、この2ヶ月を経て、劇的に改善していってると言って良い。突然涙が出ることは無くなったし、30分ぐらいしか集中して取り組めないが、書く文にも読む分にも、苦労はしていない。自宅まで迷うこともなくなり、人からの連絡も返せるようになった。自分から連絡を送ることもできつつある。
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現状、引用した中で、まだ自覚症状として残っているのは、「映画への無関心」と「食欲の減退」である。
前者は、映画を見たいなと思うようにはなってきたが、「見る」までは行かないと言う感覚。何度か試してみたが、特に物語のある作品は、30分なら見れるけれど、それ以上になると集中力が散漫になって、思考が浮遊していく感覚に陥る。これは映画だけでなく、読書や音楽鑑賞についても同じである。
後者は、「これが食べたい」と思える日があるのだが、肝心の「お腹が空く」という感覚が鈍い。だから、夜はこれを食べようかな、と思っていても、食べたい欲求が薄いので、結局食べなかったりする。
病状の回復状態について
まずは上記引用の大部分が治ってきたことにあるが、「〇〇へ行きたい」という欲求が湧いてくること。例えば、最近だとストリップに行きたいという欲求が湧いてきて、ちょうどいってみたいと言う友人がいたから一緒に行った。あとは、ポケモンGOのイベント日に外に出て活動したいとか、俳句を考えるために吟行に行きたいとか、身体を動かしたいからジムに通い始めるとか。実際に欲求があって、行動に移せているという点では、大きな回復と言える。
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ただここには、落とし穴もあって、私の持つ躁うつ病(正式名称は双極性障害)というのは、うつ状態と躁状態が交互に訪れる病気なので、その〇〇をしたい、という欲求が、果たして平常な欲求なのか、それとも躁状態に陥っている生まれた欲求なのかを判断しないといけない。
私は過去に、唐突な引っ越しを3度も繰り返している。その度に文無しになっていた。それから、金もないのに突然何十万というパソコンを買ったり、普段別にやらないのに、十数万単位で競馬に注ぎ込んだこともある。引っ越すたびに働いてどうにかなったし、パソコンはその対価の分、効果も大きかった。競馬はなぜか大当たりして難を逃れたし。
結果的には、どうにか乗り越えているが、そういう波瀾万丈な生活にならないように、「躁状態」を見極めることが当面の目標になっている。
新たな自覚症状について
では、私はうつ状態を乗り越えられたのか、と聞かれると、首を横に降らざるを得ない。色々と日常生活を行う上での障害は、クリアになってきているが、それでもまだ上記のように集中力が続かない点も然り、食欲がわかないことも然り。
新たな症状も自覚した。症状というか、こういう状態になると、気分が落ち込みやすいという環境・状況を理解し始めた。
それは、不特定多数がわぁっと騒がしく話している空間、例えば会議。一つの議題について、一つの空間で行われる分には問題ない。ただ中には、こっちではこの話題、あっちでは違う話題、という状況がある。となると、途端にフリーズしてしまう。それは飲み会でもよくある現象で、例えば5人以上の飲み会になると、こういう状況になりがちだ。一方で、喫茶店などでの自分とは無関係の人間があちこちで話をしているのは気にならない。それが不思議だ。
それから、似た状況だが単に騒がしい空間がダメだ。特に子供の声。甲高い叫び声や笑い声をそこかしこで聞いていると、頭の奥の方がジンジンと痛くなってくる。これは例えば繁華街の街中でも感じる。実際に感じたのは上野のアメ横通り。都会の車の走る音、室外機や換気扇のゴォーッという低い音、そこに女の人や子供の大きな笑い声や話し声、人によっては幸せを感じる日常風景かもしれないが、聴覚が過敏になっているのか、私には地獄の空間に感じる。東京で生きていく上で避けるのは難しいけれど、できるだけ静かで、できるだけ人の少ない場所を選んで、生きていく必要がある。
もう一点自覚したのは、このうつ状態にあると、突然の予定の変更や、予定が見えないことへの不安感が恐ろしく強くなる。それが自分で操作できる予定なら問題はないけれど、この時間くらいには帰れるだろうと思っていたのに、思ったより病院の待ち時間がかかった、とか。
今、沖縄で保護猫の活動をしているけれど、例えばご飯の時間やお風呂の時間に自由が効かない。普段なら何ら問題はないのだが、うつ状態にあると、この自由の効かなさがストレスに直結して、イライラが募り、そして気分がガクンと落ち込む。
同様に、保護猫活動の対象は猫なので、人間の思い通りにならない。ゆえに、次の予定が立たない。全てが「猫が捕まり次第」になるので、その予定の見えなさから、1日の自分の中でのスケジュール感が掴めず、強い不安に襲われた。
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次回の受診
病院の先生が、今の自分の状態を見て、どう判断するかはわからないが、次回の受診は、3週間ぶりに25日に行われる。私個人としては、夕食後に毎度服薬している二つの薬の副作用で現れる「眠気」が非常に辛く、毎日夜が極端に短くなるのが、苦しい。それを話して、どう解決するかは分からないが、そこを話してみようと思う。それから、睡眠導入剤を服用しているが、上記のように薬の副作用による眠気で、睡眠導入剤を飲むまでもなく眠ってしまうので、もはや意味がないのではないか、と思いつつある。その点を聞いてみることにする。
沖縄から帰ってからの予定
沖縄からは、明日の夜帰る。11日から沖縄でどっぷり過ごしていたので、季節感の違いで風邪などの体調不良に陥りそうな気がしてならないが、病院の受診・映画現場仲間との高尾山ハイキング、文学フリマへ俳句本を買いに行く、嫁とストリップ鑑賞に行くこと、これらがすでに決まっている。こういう、予定がある中で、ここから先、特に年明け以降、どうやって生きていくのか(仕事という面で)考えつつ、年明けには動き出さないといけない。その焦りで、また気分が落ち込んだりしないようにしないといけない。だからといって動かないわけにはいかない。色々と厄介な病気だが、医者曰く、一生付き合っていくらしいので、どうにかやるしかない。
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