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小説「愛の歌を君に」&「愛の歌を君に2」

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2024年2月18日より連載開始の小説、「愛の歌を君に」とその続編「愛の歌を君に2」をまとめたマガジンです。週一回投稿を目標に執筆中。見出し画像にはAIイラストを使用しています!…
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#魂の叫び

【一氣読み・長編小説】「愛の歌を君に2」

こちらは長編小説「愛の歌を君に2」(全16話)を通しで読めるようにまとめた記事です(中盤に…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#2 くすぶる怒り

前回のお話(#1)はこちら 前回のお話: 4.<麗華> 「どうなっても知らないからね……

【連載小説】「愛の歌を君に2」#1 決意を新たに   

「愛の歌を君に」第二部の連載スタートです✨(第一部の一気読みはこちら。あらすじは以下掲…

【一氣読み・長編小説】「愛の歌を君に」

こちらは長編小説「愛の歌を君に」(全13話)を通しで読めるようにまとめた記事です(一部修…

【連載小説】「愛の歌を君に」#13 覚醒

前回のお話(#12)はこちら 前回のお話: 40.その後のお話…… <麗華>  歌の力が起…

【連載小説】「愛の歌を君に」#12 祈り

前回のお話(#11)はこちら 前回のお話: 34.<麗華>  開け放った窓から智くんの力強…

【連載小説】「愛の歌を君に」#11 Dear TAKUMI

前回のお話(#10)はこちら 前回のお話: 31.<麗華> 「あの救急車を追って下さい!」  自分と拓海のギターを抱え、無理やりタクシーに乗り込んだ。運転手が慌てて車を走らせる。安堵したのもつかの間、バックミラーにちらりと映った皺くちゃな顔に驚愕する。これが、今のあたしの顔……? さっき見た拓海の姿と重なりぞっとするが、今は見た目を氣にしている場合ではない。 (拓海……。どうか無事で……。)  彼のギターを抱く。そして知る。拓海が倒れてようやく、あたしは彼を深く

【連載小説】「愛の歌を君に」#10 胸騒ぎ

前回のお話(#9)はこちら 前回のお話: 28.<麗華>  強氣の発言をし、奇跡を信じる一…

【連載小説】「愛の歌を君に」#9 焦る氣持ち

前回のお話(#8)はこちら 前回のお話: 25.<麗華>  拓海の部屋で三人、それぞれに曲…

【連載小説】「愛の歌を君に」#8 それぞれの決意

前回のお話(#7)はこちら 前回のお話: 22.<麗華>  活動拠点にしている街で毎年行わ…

【連載小説】「愛の歌を君に」#7 伝えたい想い

前回のお話(#6)はこちら 前回のお話: 19.<麗華>  拓海の厚意でベッドを使わせても…

【連載小説】「愛の歌を君に」#6 ニューワールドを、この手で……

前回のお話(#5)はこちら 前回のお話: 16.<麗華>  智くんの意外な行動に戸惑いはあ…

【連載小説】「愛の歌を君に」#5 にらみ合いの果てに

前回のお話(#4)はこちら 前回のお話: 13.<麗華>  家族のような関係になりたいと言…

【連載小説】「愛の歌を君に」#4 殻を破る者、殻に籠もる者

前回のお話(#3)はこちら 前回のお話: 10.<麗華>  年の瀬に古い友人と会った。三十年ぶりの対面。彼はいわゆる「仕事の鬼」で長らく孤高の人だったが、再会した彼は「家族」と呼びあう人に囲まれており、終始笑顔。もう、あたしの知る人物ではなくなっていた。  彼の、「鬼」と呼ばれるほどの冷え切った心を温め、感情を取り戻させたのは若い夫婦とその家族。彼に最も近い人物たちでさえ成し得なかったことをいとも簡単に成してしまった若夫婦たちは一見、どこにでもいる普通の家族だった。