シュルレアリスム、それとも。
今年の、ちょうど夏が始まったころに
「猫町」という本を読みました。
1935年に萩原朔太郎によって書かれた作品。
今回は表題作をメインに、
そのほか少しだけ触れてみたいと思います。
猫町に関しては、大きなネタバレなどは
書きませんが、少し本編の内容や文章に触れます。
読み終わってまず最初に思ったことは
「なんじゃこりゃ」です。笑
この「猫町」の主人公は、
萩原朔太郎本人なんですよね、おそらく。
そして始まって2頁目にはなんと
と、こう来るわけですよ。
シュルレアリスム(超現実主義)、
現実を超えたその先にある何かか、
夢と現実の入り混じる世界か、
はたまた、薬中が散歩中に見た幻覚か…。
この本の面白いところは、
最後の「解説」がとてつもなく充実しており、
とても面白かったこと、です。
なんと解説が40頁もあるんです。
普段小説などの最後にある解説は
読まないことも結構あるのですが、
これは解説こそ読んでもらいたいと思う面白さ。
わたしが解説を全て読んだ後に書いた
読書メモをそのまま記載したいと思います。
(そんなことこれまでしたことないですが笑)
という感想文をわたしは書いておりました。
ほーとなった、とか書いてますが
自分しか見ない予定の自分だけの感想メモなので
どうか生ぬるい目で見てください。笑
なぜこの本を購入したのかというところなのですが
わたしは、題名に「猫」とつく本を
ついつい買ってしまうという"癖"がありまして。笑
小説や詩集、古いものから新しいものまで、
気になれば買ってしまう、そんな感じで今現在、
題名に「猫」とつく本が手元におそらくですが…
20冊以上30冊未満くらいあるかな?と思います。
(読了本、積読本全て含めて)
ある日この猫町を見つけ、
これは気になる…と購入したわけです。
めちゃくちゃなお話ではあるのですが、
なんとも中毒性があるといいますか。
ちなみに萩原朔太郎は、主には詩を書いていたそうで
とのことで、詩集も気になる…買ってみよう!と
1923年に書かれた「青猫」という詩集を購入しました。
選んだ理由はもちろんわたしの"癖"です。笑
こちらはまだ読んでおりませんが、
またいつか、記事にて紹介する日がくるかも…?
…朔太郎、猫好きだったのかなぁ。笑
ところでわたし、
シュルレアリスムと言われる絵画が大好きなんです。
けれど、文学においてのそれには
これまであまり接したことがなく。
今回猫町を読んでいてふと頭をよぎったのが
大昔(10代か20代だったかな…)に読んで
意味が分からなくて途中で読むのをやめてしまった
「ドグラ・マグラ」です。
書い直して本棚にあるまま読んでいないのですが
今年こそ読んでみようと思ってきました。笑
読まれたことがある方いらっしゃいますか?
それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでくださってありがとう。
また気が向いたら、来てくださいね。