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かおり
2023年7月29日 23:30
残業続きで疲れたサラリーマンの佐々木さんの癒やしは、スーパーの2番レジにいる、笑顔の素敵な山田さんに接客してもらうこと。ひょんな事から、そのスーパー裏の従業員用喫煙所で、山田さんの同僚の田山さんと定期的に一服するようになった佐々木さん。田山さん=山田さんとは気づかずに……佐々木さんと田山さん(山田さん)は、年齢差はあるけど、相変わらず何だか良い関係。時期は年末年始。田山さんに年末
2023年7月23日 20:36
掘割、とは連続的な切土により周囲の土地より低くして水路。高度経済成長時、水道が整備され、生活用水を各家庭にもたらす為の役割を終え、排水やゴミで汚れた掘割はコンクリートで覆われその役目を終えようとしていた。ドキュメンタリーの舞台である、福岡県柳川市でも悪臭の原因にもなっている掘割をコンクリートで覆う工事を国の補助を受けて行う計画を進めていた。そこへ柳川市役所へ異動してきた一人の係長が、掘
2023年7月20日 07:37
ゴリゴリの進学校にある旧部室棟。その一室に「映画について語る若人の部」はある。そこにいるのは小谷洋一。ちょっとニヒルな17歳。この部の部長にして、たった一人の部員だ。そう。部を立ち上げたものの、入部者は皆無。洋一は映画について語り合える相手を渇望していた。そこへ、待望の入部希望者がやってくる。待っていた新入部員。「そこまで詳しいわけでもないのですが…」という映子に洋一は「
2023年7月18日 07:22
主人公は、前世の記憶を持ちながらハマっていた乙女ゲームの世界に転生した。それは、悪役令嬢でもなく、ましてやヒロインでもなく。そう。主人公は男性。今は攻略対象である第一王子・クロードである。彼の最推しは、このゲームの悪役であるリーシャ・リプルトン・クヴィスト公爵令嬢。物理的にではなく、精神的に。不器用な彼女は正しいことを真摯に伝えようとするあまり厳しい言葉を使ってしまう。周
2023年7月16日 12:42
現皇后の姪であり、従兄弟である皇太子の寵愛を受け、本人も容姿端麗で優秀。身体が弱いことだけを除けば非の打ち所がない妃候補である黄 玲琳。一方、『雛宮のどぶネズミ』と呼ばれ、苛烈な性格、派手な格好、後ろ盾のない立場で雛宮の人間からは疎まれ、蔑まれている朱 慧月。2人は慧月の術によって入れ替わり、慧月は愛される生活を、玲琳は健康な身体を手に入れた――これまでの感想はこちら。雛宮でのとり
2023年7月10日 07:27
自分が乙女ゲーム『ドキエデ』の悪役令嬢だと“思い出した”公爵令嬢・アレクサンドラ。思い出したのは、良いけれど断罪イベントは明日の夜。残された時間は24時間。ハッピーエンドの確定を確信して油断しているであろうヒロインの隙をついて、この状況を覆してみせる――!!これまでの感想はこちら。次々と攻略対象を陥れたアレクサンドラ。前巻に続いて、最後の攻略対象を陥れる。断罪イベントまであと
2023年7月7日 07:20
女子大学生の八木ハスミは、昔から少しだけ運がない。今日も学食のカレーに肉が入ってなかった。昨日の豚汁にも肉が入っていなかったので、2日続けて肉なしだ。爆笑の渦の中、恥ずかしさから早くこの場を去りたいと思っていたハスミに「大丈夫?」と声をかけてくれたのが“及川くん”だ。法学部の彼は、既に司法試験を受験し、合格もしている猛者で。表情は豊かではないが容姿は整っているし、将来も有望なので、
2023年7月5日 07:20
6月の面白かった3冊は。3冊中2冊がKindleUnlimitedで読んだ本でした。どんだけコスパいいんだよ……KindleUnlimited。感想文で、KindleUnlimitedで読んだ、ってはっきり明記した方が良いのかな、とも思いましたが、結構、入れ替わり激しいんですよね。そんな、6月の読んで面白かった本はこの3冊です。『もっと言ってはいけない』橘玲これね。さり気なく
2023年7月3日 07:26
魔法があり、人ではない様々な異形の者がいる世界。この世界の図書館はNASAみたいなエリートが集う場所。“司書(カフナ)”と呼ばれる、本の管理だけではなく、知識を守護する戦闘もする人たちがいた。主人公・シオは貧しい村に産まれ、村の人たちとは違った見た目な為に虐げられていたが、努力と周りの人たちの支えで念願の司書になった。これまでの感想はこちら。エリート集団の中で、経験値の差もあって課題
2023年7月1日 20:40
“やればできる”人は、本人が努力すれば困難を乗り越えることができる―― それは、本当だろうか。(子どもがいる人は)自分の子どもを、もしく自分自身を見たとき、「そうであって欲しい」とは思っても、「そうである」と確信できるだろうか?本書は、様々な研究の結果を踏まえながら、人間の人種や性別にある“知能の優劣” ――“人は、平等ではない”というタブーに深く切り込んでいく。私たちは、本当