「メメ」が私だって知れたら、もう遠くに旅立つしか…｜漫画『ツイてないゲーム実況者は憧れの人に課金される』
女子大学生の八木ハスミは、昔から少しだけ運がない。
今日も学食のカレーに肉が入ってなかった。
昨日の豚汁にも肉が入っていなかったので、2日続けて肉なしだ。
とにかく どんくさくて、 人より少しだけ 運がなかった。
不運や不注意で人に笑われることは数知れず、
その日 私は入学式で
バケツに足を取られ、植木に上半身をつっこみ、
空を飛んだヒールは、
大学創設者の銅像の頭に収まった。
爆笑の渦の中、恥ずかしさから早くこの場を去りたいと思っていたハスミに「大丈夫？」と声をかけてくれたのが“及川くん”だ。
法学部の彼は、既に司法試験を受験し、合格もしている猛者で。
表情は豊かではないが容姿は整っているし、将来も有望なので、女子にもモテていた。
学部も違うし、仲良くなるきっかけもない。
ただ、及川くんを見れた日は、その日一日幸せ。
そんなある日。
兄が友人から譲り受けた配信機材をもってきた。
ハスミにゲーム実況をやれと言う。
兄曰く、ハスミが不運で苦しむ姿が、最高に元気が出る、と。
「俺は、ハスミの不運を活かせる場所を作ってやりたくなったんだ。
ハスミは笑われる存在じゃなくて、色んな人に愛されてほしい。」
「………
すごく良いこと言ってるように見せかけて、他人にも見せて面白がりたいだけでは？」
そんな訳で初投稿したゲーム実況が、大バズリし、チャンネルはあっという間に収益化。
最初はストーカーを疑われていたが、及川くんとも友人を交えて一緒にゲームをする仲に。
あれ？ こんな幸せで、私、明日死ぬのかな？
と、思っていた矢先。
及川くんから衝撃の一言が。
「このチャンネルの…「メメ」って、八木さん？」
漫画原作も手掛ける作家さんの作品
著者は 中てい
少女漫画を中心に活動されている作家さんです。
作画はされていませんが、『灰被り姫は結婚した、なお王子は』の原作も担当されています。
こちらの作品は、分冊版を読んでいます。タイトルとカバー絵でお察しの通り……の、内容ではありますが、楽しく拝読しています。
出版社は 小学館
掲載誌・レーベルは 裏サンデー女子部
本作が少年漫画にカテゴライズされていたり、小学館で“サンデー”なので男性向けのレーベルかと思いましたが、“女子部”とある通り女性向けのレーベルのようです。
発売は 2023年06月
既刊1巻。連載中。
不運なハスミの千載一遇のチャンス
ハスミのゲーム実況は……あれかな？ 狩野英孝さんとかの実況とかがモデルなのかな？
ともかく、ハスミ運の悪さがゲームでも如何なく発揮されて、配信はウケにウケる。
楽しいには、楽しいけど、ゲーム実況をしていることは周囲（っていうか及川くん）には知られたくない！
と、身バレをしそうになる度に、兄に「配信やめて、チャンネルも消す！」と怯えるハスミだけど。
実は及川くんは初投稿からハスミの配信を見ている古参のファン。
しかも、ハスミは気がついていないけど高額な投げ銭までしてれるファンで。
チャンス！チャンスを活かせてないよ！ハスミちゃん（笑）
及川くんの方は、ハスミの声から薄々感づいていて。
「落ち込んだ時に動画見て お腹痛くなるまで笑ってから 好きになっちゃったんだよね」
好きだって言ってるよーーー！！！
不運な星の元に産まれたハスミは千載一遇のチャンスをモノにできるのか？！
続きがとても楽しみです！
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