UFOキャッチャーに感じた人間の本性
ゲーセンにある『UFOキャッチャー』
最近では色んな種類がありますよね。
皆さんは好きですか?
ぼくは、かなり好きです。
だから、あまりしないようにしています(笑)
ハマってしまうんですよね!!
一度手を出してしまうと散財してしまいます(笑)
先日、子ども達の奮闘するUFOキャッチャーを見ていて、ぼくもムキになったものの、何もゲットできず、、、、ということがありました。
そこで感じたことを書きます。
冒頭のウサギちゃんの可愛らしいイラストは、よーよー|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。
①自分に良いようにしか考えない
一番思った点はこれです。
100円玉を入れて、チャレンジ!するんだけど、
あ~、そりゃそうだよなぁ~っていうように惨敗するんです。
なぜ、100円玉を入れる前に、その「悪い想像」ができなかったのか・・・。
ここにひっかけて・・・
ここにバウンドして・・・
成功のイメージをもったうえでチャレンジするんです。
つまり、自分の良いようにしか想像できない(笑)
これが人間の本性なんだろうと思います。
そこを刺激された悔しいゲームです(笑)
もちろん、経験を重ねていくと、危機回避(悪いように考えられる)できるようになるんですが、これがなかなか・・・。
そして、もう一度!もう一度!と何度もやってしまうんですよね。
後から考えると、何でこんなに投資したんだろう?って思ってしまいますよね!(笑)
②後出しじゃんけんゲーム
子ども講座なんかの隙間時間でよくやるゲームで、
『じゃんけん』の要素で大勢の子ども達を相手でもできます。
まず、ウォーミングアップ。
『ぼくが、グー、チョキ、パーのどれかを出すから、みんなはすぐにその真似(同じやつ)を出してね』と言います。
じゃんけんポン!ポン!
『後出しじゃんけん』で素早く『あいこ』になります。
簡単ですね。これは導入です。
慣れてきたところで、
次に、
『じゃあ今度は、ぼくに勝ってください!』
同じように『後出しじゃんけん』で、
ぼくがグーを出したならパーを、チョキを出したならグーを、というように勝っていきます。
勝率100%ですから、子ども達も「イエーイ!」
簡単です!!
ではでは、本題です。
『じゃあ今度は、ぼくに負けてください!』
後出しじゃんけんで『わざと負ける』ように出してもらいます。
じゃんけんポン!ポン!!
じゃんけんポン!ポン!!
あれ?あれれ?
上手く負けれない・・・
ついつい勝ってしまったり、同じやつを出してしまったり、考えるのに時間がかかったのに・・・。
勝つのはあんなに簡単だったのに、負けるのはとっても難しい・・・。
ほら。
人間っていうのは、
自分に都合の良いことは、すぐに考えられるけど、自分に都合の悪いことはなかなか考えられないんだよって話します。
③人は前を向いてしか歩けない
もちろん、背面走法もできますが、
速く走ったりとか、まっすぐ進むことは難しいですよね。
歌詞にもありましたが
『人は前を向いてしか進めない』んですね。
先ほどのじゃんけんゲームでもそうですが、
別の言い方をすれば、
ポジティブには考えられるけど、ネガティブには考えにくいってことですね。
これが人間の本性なんですね。
落ち込んでしまったり、ついついネガティブに考えてしまうことも多いのですが、
本性としては、
きっとポジティブに考えられる本能があるはず。
前を向いて、一歩一歩進みたいですね。
④今日の話題に関係させて
この人間の心理のひとつとして
『正常性バイアス』というのがあるそうです。
災害時などに、「こんなはずじゃなかった」と思うやつです。
というのも、人間は誰しもが「自分だけは大丈夫」だと考えてしまうものです。
結果論的な報道などを見聞きして、
なぜ避難しなかったんだと思うこともありますが、
その日その時に、その人は「正常性バイアス」によりその行動が取れないんですね。
自分だけは大丈夫なはず。まさかそんなはずはない。自分は被害には合わない。。。そう思ってしまいます。
これが人間の本性・本能なのです。
ある意味、心を平穏に保つための仕組みとも言えるのでしょう。
防災や災害対応で言えば、
これらを人の心の状態であると、理解したうえで、臨むことが重要だと思います。
UFOキャッチャーに散財してしまわないように、自分を戒めるのと同様に、
少し想像して、少し臆病に、心配性になって、
防災を見つめ、考えていくことが重要かと思います。
今晩、
北九州市内の防災に関わる人、学ぼうとする人たちが集まり、これからの防災に関わる人材と学びのネットワークづくりをしていきます。
今日、初めて、その大きな一歩を踏み出します。
全国に比較すれば、災害経験も少なく、防災意識の低い北九州ですが、37人もの人に賛同・参加していただきます。
こうした人材ネットワークが構築できるのは、とてもとても素晴らしいことだと思います。
どんな会合になるかとても楽しみです。
子ども達と一緒にゲーセンで遊んでいて、ふと頭をよぎったことが、こんな学びへと変換しました。
アウトプットできて良かったです。
今日もご覧いただきありがとうございました。
いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!