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与えるということについて。


自分は専業主婦として
毎日家族のために働いている。

時にはご近所さんとの関係も考えて

家族以外の人のことで
行動することもあるし

友人や知人の力になることもある。

親の愚痴を聞いて
親孝行することもある。


与えることで幸福感があり
誰かに親切にされることより与えることの
方が至福かとさえ思うところがあり


やや、人に与えすぎることも
あるのが自分の特徴かもしれない。


そんな自分が時々ストライキみたいな
ことが起きる。


家族のために作っていたごはんが作れない。

洗濯物を回せない、干せない。

お風呂が掃除できない。


鬱のせいとは言っても
(減薬してたり薬を変更したり調節中とは言っても)与えるという行為が難しくなる時があるのだ。


まさに今日がそんな日で

お風呂掃除は出来たけれど
どうにも夕飯が作れない。


娘は友達の家に遊びに行っていて
夕飯は食べてくるらしい。


息子は教習所に行っていて
そのまま飲み会に行くかもしれないらしい。

夫は仕事が何時に終わるやら???


こんな日なので
作らなくてもいいじゃないか、と
いう気持ちも心の奥底にある。


そして何だったら


自分のために美味しいごはんを与えて欲しい
とさえ望んでいる。

日頃家族のためのごはんは用意してるけど

自分へのごはんを用意してくれる人はいない。


誰か自分のために美味しいお弁当買ってきて
欲しい。

さりげなくササッと好みのお弁当を。


で、

『わー!!』

と親切にされた喜びで心が潤う。



というのを想像しながら


オリジン弁当のオンライン注文を開く。


ポチッと家族の分のお弁当を注文して
買いに行く。



いつも与えてばかりでなく
たまには親切にされたいと望んでも
バチは当たらないよね。


望むのは自由だからね。


与えることばかりでエネルギー切れ。
自分で自分を満たしてないんだ。


お金とか気にせず食べたいお弁当を自分に買ってあげよ。



さて、


お弁当買ってこよう。


今日は暖かいから買いに行くのもまだマシか。


暗い夜道を駅前に向かって自転車を漕ぐ。



途中、ドラッグストアに寄って
食べたいお菓子をちまちま買った。


グミとかチロルチョコのきな粉餅とか。
おせんべいとか飴とか。


自分の世話を久しぶりに焼いたな、と
思う。

ちょっと荒んでた心が潤った。


夜道を走りながら暗くて視界が見えにくい。

夫はいつも仕事の日、夜9時過ぎまで
配達をしていて手元が暗くてQRコードが読み取れないらしくライトを使ってると聞いていた。


こんな時間、こんな暗い中
週5日ひたすら沢山のお宅に荷物を届けて
周り生活費を稼ぐ夫。


有り難い。


夫は文句一つ言わずに仕事をして
帰ってきてどんなに貧相なごはんだろうと
味付けいいね、美味しいよ、と言って
食べてくれる。


いつもいつも
自分は夫に丸ごと包まれて
与えられていたんだ、と気づいた。


感謝の気持ちで外はもう気温が下がって
寒くなっていたけど胸は熱くなった。


何を不足していたんだろうか。


欠けてたんだろうか。


何が不満だったのか。



オリジン弁当で無事、モバイルオーダーしたお弁当を受け取ってセルフUber。



帰り道は
自分にご褒美にと
ドラッグストアで買った飴を舐めて
自転車を漕いだ。


甘くて優しい味がした。


魔性の塩キャラメルCANDY



夫のように文句一つ言わず
淡々と家事ができれば一丁前だとは
思うけど

そうはいかない自分なんだ。

ストライキを起こしてしまう。


最近暴走して食べまくっていた自分は
心が荒んでいたんだと思う。

今日は夫が帰ってくるまで
お弁当食べるのを待ってみようと思う。
一緒に食べたい。

お腹を空かせていても遅くまで働いてる
夫の立場についても寄り添ってみよう。



そこそこ
コツコツやろう。
そこそこ
できることをやろう。

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