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引用の効用

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普段の生活の中から気になったことを、手持ちの本からを引用しながら思考していきます
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記事一覧

舞台『ロボット』観劇を前に思ったもろもろ~カレル・チャペックとアイザック・アシモ…

日本初上演から100年を迎えた2024年、カレル・チャペックの名作『R.U.R-ロボット』が、『ロボ…

アンマchan
2か月前
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普遍的な「家族」の物語~映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』~

映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(呉美保監督、2024年。以下、本作)の主人公は、確かに「…

アンマchan
5か月前
4

KOKAMI@network Vol.20 舞台『朝日のような夕日をつれて2024』を観て思った取り留めの…

KOKAMI@network Vol.20 舞台『朝日のような夕日をつれて2024』(鴻上尚史作・演出。以下、今作…

アンマchan
6か月前
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腰まで泥まみれ~「関西フォークの旗手」高石ともや氏~

2024年8月20日付朝日新聞朝刊の小さな死亡記事に目を疑った。 驚いたのは、出身が関西ではな…

アンマchan
6か月前
6

映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』を観て思った取り留めもないこと…(感想…

先日、2006年に木村カエラ氏をボーカルに迎え再々結成した「サディスティック・ミカ・バンド(S…

アンマchan
8か月前
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二度と彼のような犠牲者を出さないために~映画『ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ』…

1972年11月8日。早稲田大学2年生の川口大三郎君が友人と談笑しながら大学構内を歩いていたとこ…

アンマchan
9か月前
3

2024年5月1日~5月5日 酒。読書。観劇。それだけ。GW後半戦

私の「note」のプロフィールは、『酒。読書。観劇。それだけ』とそっけない、というか投げやりな一文だが、それで充分説明に足りている。 たとえば、2024年5月1日から5月5日にかけて…… 2024年5月1日テレビなどでは「最大10連休」なんて言っているが、ほとんどの人はカレンダー通りなのかもしれない、と思うのは電車の込み具合がいつもとそんなに変わらないという実感からだ。もちろん私もその一人。しかし、同僚の中には休暇を取っている人もいるし、私も今すぐやらなければならない仕事

渡辺芳子著『夢さがし アルフィー・高見沢俊彦物語』&『THE ALFEE SUMMER EVENTS 198…

40年以上も前の出来事だ。 2024年現在、多くの人にとってアルフィー(現・THE ALFEE)は、物心つ…

アンマchan
10か月前
7

鎮魂の物語~舞台『最高の家出』を観て思った取り留めのないこと…(感想に非ず)

舞台『最高の家出』(三浦直之作・演出。以下、本作)を観た。 53歳の私は主演の高城れにが所属…

アンマchan
1年前
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何かを見れば(聞けば)何かを思い出す~映画『すべての夜を思いだす』を観て思った取り…

数年前まで、多摩センターにある会社に勤めていた。 サンリオピューロランドもある多摩センタ…

アンマchan
11か月前
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サンタクロースはいるのです。ルドルフの赤い鼻を追いかけよう。(2023年版)

サンタはいるの?もちろん! サンタはいる。ちゃんと新聞にそう書いてある。 ニューヨークのサ…

アンマchan
1年前
4

2023年11月23日~11月25日 酒。読書。観劇。それだけ~広島・今治・横浜~

私の「note」のプロフィールは、『酒。読書。観劇。それだけ』とそっけない、というか投げやり…

アンマchan
1年前
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舞台『アカシアの雨が降る時』(2023年再演版)を観て思った取り留めのないこと…(感想…

2021年に初演された舞台『アカシアの雨が降る時』(鴻上尚史作・演出)が、2023年に再演された(…

アンマchan
1年前
3

映画『アンダーカレント』を観て思った取り留めもないこと…(感想に非ず)

映画『アンダーカレント』(豊田徹也原作、今泉力哉監督、2023年。以下、本作)は感想が書きづらい作品だ。 それは内容が難解という意味ではない。 むしろ、「(堀(井浦新)や悟(永山瑛太)といった)物語的な謎」については劇中でほぼ説明されている。 「書きづらい」というのは、本作のテーマが、リリー・フランキー演じる探偵が、主人公・かなえ(真木よう子)に対して問う、『人をわかるってどういうことですか?』という言葉だからで、感想を含め何かを書こうとすると結局、「わかるってどういうこと