成長を記録する日々
「抱っこしようか?」
5人目の息子が産まれ、はや一ヶ月。4人の兄弟がことあるごとに声をかけてくれます。
先日、焼肉を始めた瞬間に赤ちゃんが泣き始めました。おいしいものを食べる時に限って、必ず泣きだす赤ちゃんあるあるです。
奥さんと2人、困った顔をしていたら、子どもたちが順番に抱っこしてくれて「ママもパパもタン食べてね」とあやしてくれます。焼肉=血で血を洗う抗争が起きていた我が家では考えられない事です。
私が担当している沐浴でも、いつも6歳三女がやってきて「おなかとせなかはわたしが洗うよ」と、ついでにプールも洗い、拭きあげまでしてくれます。
神かよ。
私はずっと仕事を続けていて、奥さんも復職し、テレワークする中で、子どもたちにとても助けられています。
育児に必死で、時間と共に過ぎさっていた喜びや感動なんかも、今はゆっくりと味わうことができているような気がします。
せっかくもらった貴重な時間。
今だからこそ感じることができる質感や日ごとに変わる表情なんかも、たくさん記録に残すようにしています。noteも大切な記録のひとつ。
まだ何も踏みしめてない足の裏は、手のひらで消えてしまうんじゃないかと思うほどに繊細でサラサーラ。
いつまでも見ていられる寝顔。寝落ちするときの変顔も見逃せません。白目を向いたり、微笑んだり、口を尖らせておしっこしていたり……そのたびみんな大爆笑。
赤ちゃんの周りを囲む空気は、とてもゆったりしていて、そばにいると時間が経つのを忘れてしまいます。
それと反比例して成長は驚くほど早いから、記録していても忘れてしまうことがたくさんあるのかもしれませんね。
私が写真を撮っている姿は、少し変質的なのか子どもたちはそれを見てケタケタと笑っています。
賑やかな笑い声は、お腹の中からたくさん聞こえていたでしょう。耳はびっくりするくらい私に似ていてなんとも神秘的。最近は、呼びかけるとこちらを向いてくれるようになりました。
小さなパパやママがたくさんいるから、泣いてもすぐに抱っこはしないでおこうとみんなで決めていて甘え泣きぐらいでは抱っこしてもらえません。
声のボリュームも日に日に大きくなってきました。
家中に響き渡る元気な泣き声。強くなってね。
泣いているのに「口の中の香りがファンタジー」なんて言って、家族でクンクン匂いながら赤ちゃんを拝んでいます。遠くから見たらイジメだな。
でもみんなで愛しています。
儚いほどに小さな手は、何もないけど全てあるような尊さがあります。
小さいけど頼りになるパパやママがたくさんいて、ふれあう時間は少なくなって、すこし寂しいけれど、もらった時間で記録していきたいと思います。
赤ちゃんと兄弟の成長の記録を。
中2次女が抱っこしてミルクを飲ませてくれているところを撮影しようとしたら「顔出しNGなので」とモザイク入りの写真。
これもまた成長の記録。
この子がそんな機会をくれたんだな。とふと感慨深い思いに浸っていると、寝ているベイビーの近くで長女のダンスが始まりました。カオスです。
赤ちゃんが主役にならないから我が家は楽しいのかもしれません。