餃子を作るということ
餃子の日。
「今日餃子する?」奥さんの合図でその日は突然やってくる。家族7人のスケジュールを確認。1人ぐらい留守であっても決行だ。
たいがい犠牲になるのは、バイトの高2長女。
「ふざけてるよねぇ!」
「えっ、まじー!バイト休もうかな……」
「必ず残しておいてね、ね!」
毎回、こんなやりとりを繰り返す。それぐらい家族みんなが餃子の日を楽しみにしている。
私も小さいころから家の手作り餃子が大好きだった。ミンチと多めの白菜を入れ、ピリッとニンニクを効かせ、ポン酢で食べるのが定番だった。
小さめのヘルシーな餃子にたっぷりのポン酢をくぐらせる。そしてアツアツの餃子を茶碗の冷やご飯に着地させる。そして一気にご飯とかきこむ。
餃子の旨味、ポン酢の酸味を白米で受けとめる。これはもう無限のトライアングル。最後は肉汁とポン酢のしみた白米を一粒残さず平らげる。吉野家の牛丼もだけど、汁吸ったご飯の残り数粒って愛おしいよね。
熱した餃子に水を入れた瞬間の迫力。焼き上がりの香ばしい匂い。目の前で焼きあがる餃子を五感で楽しみながら片っ端から食していくライブ感がたまらない。
そして私にも家族ができ、今は自身で餃子を作るようになった。でも実際作ってみると難しい。手間もかかるから休みの日しか作る気がしない。
でも奥さんや子どもたちは、皮がホットプレートにひっついてタネが半裸のI’m wearing状態になっても、ワイワイと楽しみながら食べてくれる。
そうなると、より旨い餃子を食べさせたくなるよね。ステイホームが続き、少しでも家族で楽しい時間を家族で過ごしたい。そんなときに出会ったのがこちらのnote。
小森谷友美さんの餃子レシピ。
タイトルの「肉汁じゅわっ、皮もちもち、焼き目パリ」」これこそ私の求めていたもの!すぐに作ってみた。
何この餃子!肉汁じゅわっ、どころか肉汁ブッシャー!火傷するなっしー!「これ手作り?」と家族みんな感動していた。
肉を混ぜる工程の工夫で簡単に肉汁メイキング。餡までしっかり味がついていて食べ応えも抜群。
もう何も見ずとも作れるようになるぐらい作った。餃子好きの方は、ぜひ肉汁ブッシャーを楽しんで欲しい。
そしてもう一つnoteで出会ったスペシャルな餃子。なんとクリエイター名も餃子さん。失敗するわけがなかろう。
この餃子を口にした瞬間、幸福感に満たされまっせ。粗挽きミンチと一緒にえのきを洗脳し、肉と化すところが餃子さんのオリジナル。風味が一段とよくなるんだな。
どうしてそんなに餃子を食べさせるのですか?というぐらいジューシーなんだけどヘルシー。何個でもパクパクいけるんだな。
あらびきひき肉の食感がたまらんのです。どちらもめちゃウマなのでぜひお試しあれ。これらのスペシャル餃子を神戸の餃子専門店で、食べてはまった「特製味噌ダレ」でいただくのが我が家流。赤味噌に醤油1、酢1。砂糖少量がおすすめ。
1回で作る餃子は100個。以前は皮100枚と餡の分量がわからず、どちらか余らせていた。でも今は安定してきて皮100枚にミンチ600グラムでジャスト100個を作れるようになった。
餃子を包むところからみんなでワイワイ。服や顔に片栗粉ついてても気にしない。餃子のひだ作りジュニアコンテストがあったらうちの子たち結構いい線いくぜ。
作る過程の労力と食べる時間のアンバランスさがこんなにもあるのに、何回でも作りたくなるのは、他の料理にはないライブ感があるから。
仕事や学校でちょっと嫌なことがあっても、こねて、包んで、焼いて、食べてと五感を刺激しまくって、みんなでハフハフ食べて元気になれる。
翌朝は餃子の香りに包まれてみんなでグッモー!
餃子は私たち家族の生きる力を育むソウルフードである。休みの日は家族で餃子を作ろう。