【助成先紹介】風呂上がりの新習慣 若者の美容・健康意識向上を目指して
インクラインファンド事務局の江口です。引き続き23年度の助成先を紹介させていただきます。※今年度の募集は終了しました。
今回は、実験/こだわり探究部門にご応募いただき、見事採択となったエルゴネチレン宗さんの活動内容や思いについてお聞きしました。
Q活動内容について教えてください。
食べたり、飲んだりすることで簡単に健康かつ美容にも効果がある米麹を若い男性(15~30歳)にもっと広めたいと思い、米麹コーヒー牛乳を開発して銭湯での試飲会を行いました。
きっかけはメンバー2人ともお米が大好きで、米余剰に課題意識があり、お米の消費量を増やせるような活動がしたいと思っていました。また、スポーツに取り組んでいるため、身体のスキンケアに力を入れており、肌のケアにハマっているという2点から米麹を使用した商品を開発しました。
Qなぜ銭湯で試飲会を実施しようと思ったのですか。
米麹の摂取に時間帯は関係がないのですが、習慣化した方が継続しやすいと思い、朝かお風呂上りを検討しました。その中で、私たちの好きな銭湯から着想を得て、お風呂上りに飲むコーヒー牛乳にすることで継続のしやすさと米麹を身近に感じてもらうことを目指しました。
Q米麹コーヒー牛乳へのこだわりを教えてください。
米麹は連携することになった企業さんのものを使用しています。コーヒーと牛乳は市場に出回っているものをほぼすべて買ってきて、混ぜて試作しました。米麹は苦みと癖があるものなので、砂糖を使わずにおいしくすることが難しかったのですが、実験を重ねて黄金比を発見しました。
この米麹コーヒー牛乳を美容への第一歩にしてほしいと思っているので、米麹の風味を少なくする工夫も行いました。
Q今回試飲会を実施した銭湯はお二人が訪れたことのない銭湯だったとのことですが、試飲会を実施出来た秘訣を教えてください。
もともとは行きつけの銭湯で行う予定だったのですが、既に出店されている方がいるのでスペースの問題で厳しいと言われました。そこで、系列の銭湯での実施を提案していただき、実現に至りました。その後はメールでのやり取りだけでなく直接お話にも行ったことがよかったのではと思っています。とても気さくな方で米麹コーヒー牛乳も飲みやすいと言っていただけました。
Q.元は販売会の予定だったとのことですが、試飲会に切り替えた理由を教えてください。
コーヒー牛乳といえば瓶だと思い、乳牛会社さんに容器の相談に伺った際に瓶での販売には厳しい安全性のチェックがいることや想定以上にお金がかかることがわかりました。その場で飲んでもらう紙コップであれば、食中毒などのリスクが少ないため成分表のラベルが不要であることなどをお聞きし、試飲会に切り替えました。また、販売会では2週間で70本売れることを目標にしていたのですが、もっとたくさんの方に飲んでもらいたいと考えたことも理由の一つです。1日でたくさんの方とお話しできたので結果的には良かったと思っています。
Q.試飲会での様子について詳しく教えてください。
試飲会の際に実施したアンケートは約80人に答えてもらうことができました。年齢層はバラバラだったのですが、一番回答率が高かったのは30代後半から40代で次が10,20代の方でした。
特に40代の方は回答での味の評価だけでなく何回も飲んでもらえたので、おいしいと思ってもらえたことがわかり印象に残っています。米麹は通常のコーヒー牛乳より甘さが控えめなので自分たちが狙っていた層より、年上の方に好評だったこともわかりました。
Q.試飲会で工夫したことはありますか。
お風呂に入りに来られた際と出た時の2回同じ方に合うことになるので、入る前に一度「お風呂上りにどうですか?」と声掛けをしました。そして、お風呂上りに再度声をかけるといった工夫をしました。先に知ってもらえている方が後から声もかけやすいし、覚えてもらえるということがやりながらわかっていきました。一方、最初から積極的に2回声を掛けられていたら、もっとたくさんの方に飲んでもらえたかも…という後悔もあります。
Q.今後の展開について教えてください
もともとは授業内で後輩に引き継ぎたいと思っていました。ただ、実際に試飲会でお客さんと話す中で、銭湯の雰囲気や居心地の良さ、銭湯での人とのつながりが好きだということを実感しました。銭湯に来ている人も意識的かどうかは別として、人とのつながりを大切にしている人が多いのでは?と思いました。今後、販売にまで繋げることができるかはわからないですが、銭湯でできることをもっとしていきたいと思うようになりました。
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米麹で若い男性の身体ケアの促進に尽力するエルゴネチレン宗のお二人。今回ご応募いただいた実験/こだわり探究部門では、自信をもって黄金比だと語る、米麹コーヒー牛乳の試作と銭湯での試飲会の開催で見事採択となりました。銭湯をはじめ、コーヒー牛乳や身体のケアなど好きなものを探究して実現に向かう姿がステキな団体です。
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