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【幸せになる勇気】 読書#152

みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

今回は、「幸せ」についてです。
いわゆるアドラー心理学をベースとしたお話になっています。

ヘッダーは、猪狩はなさんの作品を使わせていただきました!
ありがとうございます!!


目次


基本情報

岸見一郎・古賀史健 (著)
ダイヤモンド社 出版
2016年2月25日 第1刷発行

全293ページ
読書所要期間4日

本書も、バリューブックスさんで購入しました!!

私が本書に出会うきっかけ

以前、本書の前作に当たるものを読んだ。
それが『嫌われる勇気』だ。

それを読んでいる際に、続編があることを知ったような気がする。
もう随分と前に購入したと思うが、たくさんある積読の中からようやく手に取った。
いや、ようやく幸せになる決心がついた笑

私が思う、この本の本質

前作で示された幸福への道
それは、
・自分自身ができる最大限を尽くすことであり、
他者を強制するものではない
ということだったと受け止めている。

では、私たちは
その道を具体的にどのように進めば、幸せになることができるのか?」

そのためには、『人生最大の選択』をする必要があると筆者は言っている。
そしてその選択とは、「愛」だと言う。

これは、いったいどういうことか??

それを、教員である悩める青年が人生のベテランとの哲学的対話を通じて分かり合っていくという構成で進められる。

私が感じたこと

「尊敬」とは?

P40-48で「尊敬」についてページが割かれていた。
その項目の冒頭に示されたタイトル(見出し)を見て、すぐに思ったことがある。
それは、
「あれっ、オレって尊敬の意味を誤解していたかも・・・」
ということ。

タイトルには、「尊敬とは、「ありのままにその人を見ること」」とあった。

誤解かどうかを確認するため、Geminiさん(Google社が作ったAI)に聞いてみた。
すると、次のように答えが返ってきた。

尊敬とは、相手の人格や能力、業績などを高く評価し、敬うことです。
単に相手を認めるだけでなく、その人から何かを学びたい、あるいはその人のような人間になりたいという気持ちも含まれます。

Geminiより

こうした意味合いに加えて、
・親を敬う
・先生を敬う
・先輩を敬う
といった、ある種無条件の目上の者に対する態度といったニュアンスもあるかもしれない。

これらはつまり、「 "上" のものや能力などの "高い" もの」に対する畏敬の念ということが言えるのかもしれない。
言い換えれば、
・私よりも立場や身分・地位が上の方や、
・私と比較して何かが秀でている方
へ持つ気持ちといったイメージで捉えていた。

としたときに、本書での意味合いとは全く異なるものであると私は感じた。
つまり、Geminiさんを例にして、世間一般の言うことは誤解だと事実上言っているということだ。

それを認識した時、ある一つの言葉を思い出した。
それが『人権』である。
人間が生まれながらにしてもっているものである。

と言うことは、
『人権=尊敬』

あるいは、人権が名詞形であるとすれば、尊敬は人権をベースに行われるもの、つまり動詞や動名詞的働きがあると言えるのではないかと思った。

とすれば、
『尊敬=愛』
と言うことができ、本書のキーワードの一つである「愛の重要性」がここで見事に導入されたと受け止めた。

著者のなんとも素晴らしい設計、構成の奥深さを感じた!

教育の目標

これは、ともすればたくさんのことが思い浮かぶかもしれない。
・勉強すること
・生活態度を身につけること
・他人の気持ちを学ぶこと
・良い学校へ行くこと
・将来困らないようにすること
などなど、人それぞれの解釈や想いがあるだろう。

しかしながら、少なくとも日本においては、いや、日本の法律上において間違いなく言えることは、『自立』が最大の目標として掲げられていると私は考えている。

では、この『自立』とはいったいどいう状態か?

これもまた様々な解釈が出てくると思われる。
これについては、本書第三部辺りで明確に示されている。
しかも、とてつもなく素晴らしい表現で♪

・自分は、自分で居て良い。
・他人と比較した相対評価ではなく、自己を基準とした絶対評価で良い。
・他人と比較することは、他者も自分自身も欺くことになる。

そういったことを指摘してくれる。

その素敵な表現についての引用は避けるが、まさにこの部分に本書タイトルである『幸せになる勇気』の一つが明確化されていると私は考える。

・教育する立場の私たち親
・学校における教師
など、子どもに関わる方々には、特にこの部分をご覧いただきたいと願う。

どうやら教育者とは、カウンセラーであると良いということである!

むすびに(まとめ)

・『自立』とは、何かを知り実践することであり、
・それが「幸せになる」というプロセスにおける土台になるもの

であると、本書を通じて私は捉えた。

そして、
・その『自立』を成し遂げるために必要なのが「愛」であり、
・「愛」に生きることを選択することが、究極の "人の道" である

と著者は言っている気がした。

そして
・その愛を利用して他者を包み込むこともまた幸せの道であり、
・これを教えることが教育である

私は、本書からそう教えられた気がしている。


幸せになるための勇気・・・
「そんなの、みんな思っているし、持っているに決まってるだろ!!」
と思うかもしれません。
例外なく、私もその一人でした。

しかし、ここで言う勇気とは、「明確な意図を持つ」という自己の心の在り様を示すものであって、表面上の単純で短略的な、あるいは「前向き」と言われるような簡単なものではない。そんなふうに感じました。

「嫌われる勇気」からの「幸せになる勇気」といった流れで読むことができたことは、本当に良かったと思います。
もっとも、どちらかだけ、あるいは逆の順番で、というのも全然良いのですが笑

本日も、ご覧いただきありがとうございました!!

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