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幸せの三つ葉のクローバーを、両手に抱えて今日もゆく

「四葉のクローバーを見つけると、幸せになれるんだよ」

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一面に広がるクローバーを前にして、私は長男に言った。


「よつばのクローバー?」

「4枚葉っぱがあるやつが、四葉のクローバーだよ」

「わあ!探してみる!!!」

勢いよく飛び出していく長男。しかし、きっと長男には「四葉」は見つけることはできないだろう。


長男の中にまだ「4」はない。
彼はまだ、数字を覚え始めたばかりなのだ。


1 2 3 ……  5!


この子の中では、5が一番大きい。たまーに、10が一番大きくもなる。


「四葉のクローバー」がどういうものなのかわかっていない長男を連れて、一生懸命クローバーの海を泳ぐ。


「黄色いお花が、咲いてるねぇ」
「あっちのクローバーは、大きいねぇ」


地面をじっと見つめながら、クローバーを踏まないようにガニ股になりながら、2人してゆっくりゆっくり、歩いていく。


🦀🦀


「ママ!あったよー!」
しばらくして、3歳が片手に小さな葉をもって駆けてくる。

「ほら!ちいさくて、かわいいでしょう!」

小さな三つ葉を、私の手に乗せて笑う。

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ぴえええええちょうかわいいじゃああああああんママ超幸せぇえええええありがとうありがとうありがとうありがとう最高〜は〜かわいい〜〜〜むすこっち最高〜〜〜はすはすはすはすはすはす


🍀☘️


四葉のクローバーは、幸運のしるし。

でも、こんなにたくさん元気いっぱい、三つ葉たちだって生きている。


私なんて何者にもなれない。仕事に、家事に、育児に、ただただ過ぎ去っていく日々。苛立つことも、絶望することもある。


ふっつーの、ありきたりな毎日を積み重ねていく私。


でもそこに、+αをして「特別」を作らことだって、きっとできるんじゃなかろうか。


溢れかえっている三つ葉のクローバー。
ここにあるのがたとえ「三つ葉」でも、あと一つの葉を、発想や発見で増やすことだって、自分の力で「幸せのクローバー」にしちゃうことだって、できるんじゃなかろうか。


そうそれは、「幸せのクローバー」の受注生産🍀



だってほら、君にかかったら、三つ葉だってこーんなにも、私にとったら「幸せのクローバー」だ。


☘️☘️


「ママのぶんはー、ちいさいのにしたよ!かわいいから!長男くんは、おおきいクローバーにするの!ママ、一緒に探して!」


わかった、わかった、と、手を引かれながら、私はまたクローバーの海へ入っていく。


右手には、潰さないように、落とさないように、そーっと握った三つ葉のクローバー。左手に、愛する息子のむっちむちの手。


ひたすらにがむしゃらに歩く、私の両手には今日も「幸せのクローバー」が握られている。

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---💐🕊---

ともきちさん・yuca.さんの企画「お花とエッセイコンテスト」に向けて書きました🥺


先日も「お花とエッセイ」を書こうとしたのですが、全くエッセイでないものが仕上がりまして…😇

こちらはカウントしないでおいてくださるとのことで、お言葉に甘えてエッセイを書きました!

お二人ともありがとうございました!
素敵企画、皆さんもぜひー!


私も他の方の作品も読みにいきますッッッ🏃‍♀️✨



---☘️🕊---

猪狩はな 💙@hana_so14
https://twitter.com/hana_so14

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猪狩はな|教育ライター
いつもお読みいただきありがとうございます! いただいたサポートは、銭湯巡りで息子たちと瓶牛乳飲むときに使わせていただきます🐄♨️