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#花束みたいな恋をした
『花束みたいな恋をした』を観ても全く泣けなかった私たちについて
先日、『花束みたいな恋をした』を観て号泣できた人間を香ばしくレビューしてしまったのですが、今回は逆に1mmも涙が湧き出なかった私のことを冷静に分析してみたいと思います。
(インタビューを見てみたのですが、菅田将暉くんが「特に既婚者のおじさんたちが映画を観て抉られて元カノの話を永遠としてくる」的なことを言って引き気味に笑っていたり、有村架純ちゃんが髪の毛を乾かしてもらうエモキュンシーンについて「自
香ばしい映画レビュー『花束みたいな恋をした』は壮大な皮肉だったのでは…
そこらへんにいる何事も中途半端で平凡な男女がクソつまらん日常を送りながら惰性で付き合い続けてマンネリして別れた話のどこに感動すれば良いのか分からず、「1mmも共感できず死ぬほどつまらなかった」というのが観終わった直後の率直な感想でした。そもそも花束みたいな恋をしたアイツらが手をつないで多摩川沿いを謎に5年もかけてゆっくりちんたら歩いている間に、私たちは何らかのスポーツカーに乗って首都高を法定速度超
もっとみる映画「花束みたいな恋をした」創作物を愛する全ての人のための物語
久しぶりに映画のパンフレットを買った。表紙をめくったときに最初に目に飛び込んでくる文字に、思わず涙で目が潤んでしまう。これほどまでに自分の20代、あるいは、自分の過去の恋愛を思い出させる映画はもしかするとなかったかもしれない、などと考えながら、私は映画館を後にした。
「これは自分の話」
月夜のたまさんはnoteで、脚本家坂元裕二さんの言葉を借りてそう表現している。
本当にその通りだった。(そ