毒親育ちは毒親・パワハラ上司・モラハラ加害者になるという非情な現実

「あんな親のような人間に
死んでもなってたまるか！」

鉄のように硬い意思で誓っていました。

ですが、私の意思は毒親からの
争えぬ血筋からすれば
ペラペラの紙だったようです。

毒親育ちは毒親になる、
いわゆる毒親連鎖という現象を
あなたはご存知でしょうか？

私がこれを痛いほど体感したのは
サラリーマン時代に
初めて部下を持ったときのことです。

指示通りに動かない部下に対して
カッとなって怒鳴ったのが始まり。

怒りの感情に囚われて
自分をコントロール
出来なくなっていました。

「きちんと指示をした自分は悪くないし
最後は責任をとって後始末もしている。
指示通りに動かないアイツが悪い。」

初めはそう思っていました。

ですが、次第に部下から
私に対する態度が
あからさまに変わりはじめました。

あきらかに腫れ物に触るような
態度で接するようになったのです。

「なんだよその態度はないだろ…」

怒りの感情を抱きながらも
何か違和感を感じていました。

数日後、神からのお告げのように
違和感の正体にひらめきました。

「もしかしてオレは親と同じことを
部下にしているのではないのか？」

後にこの現象を毒親の連鎖だと
知ることになります。

ということで前置きが
少々長くなってしまいました。

今回のテーマですが
「毒親の連鎖を理解し断ち切る方法」
をお伝えします。

毒親連鎖の円環を断ち切るのはあなた

今回の記事を読むと、
なぜ毒親育ちが毒親なってしまうのか？
そのメカニズムと解消方法が理解できます。

そして本来の自己を取り戻し
充実した人生を送れるようになるでしょう。

先に結論から述べます。
毒親育ちは自分の生きづらさを解消しない限り
毒親になります。

※ここで注意点が一つ。
連鎖はあなたが毒親になるのみならず
パワハラ・モラハラ加害者にもなりうる
可能性もあります。

要するに、
毒親・パワハラ・モラハラの
本質は同じなのです。

※全てがそうである訳では
ありません。

※本記事では便宜上一律で
「毒親」と表現させていただきます。

このように書いてしまうと、
私もそうなったらどうしようと
不安を感じる方も居るかも知れません。

「大丈夫です^^ご安心下さい」

メカニズムを理解できれば
あなたは絶対にそのようにはなりません。

それでは本題に参りましょう。

本題1.人は思い込みで行動している

人は原則思いこみを起点にして行動します。

ここでいう思い込みとは、
○○は✗✗であると表現されます。

例えば、
「人生は楽しいものだ」
という思いこみがあれば、
どんな困難でも
「よっしゃー
どうやってクリアしてやろうか」
と楽しんで取り組めます。

反対に、
「人生はつらいものだ」
という思い込みがあれば、
少々の困難ですら
「ああなんで私の人生は
こうもつらいのか」
と悲観的になります。

この〇〇は✗✗だ。という思い込みは
感情を伴った出来事を通して
あなたの中で確信をしたときに
潜在意識に書き込まれます。

この思い込みは非常に強力で
あなたが意識上で考えるといった
レベルでは太刀打ちできません。

このメカニズムを毒親連鎖に当てはめると…

幼少期に毒親から仕打ちをうける
⇩
毒親からされた仕打ちをコピーする形で
他人に対する価値観の思い込みを形成
マイルール化する。

以後は書き換えが無い限り
そのルールを自動で採用し
そのとおりの思考、行動をする。

※意識上で反抗しようとしても
力関係の差が圧倒的なため逆らえない。

シンプルに表すとこのようになります。

なんとなく
真相が見えてきたのではないでしょうか？

本題2.自己投影

思い込みの他にもう一つ
覚えて欲しいのが自己投影です。

自己投影とは自分が我慢していることを
相手を介して無意識に感じてしまうこと。

例えば、
あなたが仕事をサボっている人を見て
イラッとしたのであれば
やりたくない仕事を我慢して
頑張っているからなのです。

冒頭の私の例でいうと、
毒親から頑張ることを強制された私は
見捨てられる不安を解消するために
我慢して言うことを聞いて頑張った。

その私からすると
言うことを聞かないで
仕事を適当にやっている部下に対して
強烈に腹がたつ。ということです。

この怒りは前述した潜在意識の
思い込みレベルですので
意識レベルで歯止めが効きません。

これがエスカレートすると
パワハラ・モラハラ・DVといった行為に
つながっていきます。

毒親から受けた思い込み+自己投影
これが毒親連鎖をおこす真犯人です。

本題3.あなたは悪くない、全面的に。

ここまで主なメカニズムを解説しました。
恐らくスッキリした方もいるかと思います。

私自身も抑えきれない怒りに対して
自分自身を責めていた時期がありました。
同様に自分責めをして苦しんでいる方も
多いと推察します。

ここで断言しますが、
あなたは一切悪くありません。
正体がわかった以上
偽りの罪悪感で苦しむのはもうやめましょう。

まとめ

コンピュターのプログラムで例えてまとめると、

あなたは毒親から他人に対する価値観の
プログラムを書き込まれた。
そのプログラムは書き換えない限り
命令どおりに行動している。

なので、確実に毒親と同じような
言動をしてしまうのです。

対処方法はシンプルに言うと
思い込みを書き換える。

○○は✗✗であるの✗✗を
変えることが出来れば毒親と同じ
言動は起こさなくなります。

すると
毒親連鎖を断ち切れるだけでなく
あなたという存在を
あるがままに肯定できるようにもなれます。

悩み解消に向けたはじめの一歩

では具体的に✗✗を書き換えるには
どうしたら良いのという話になりますが、
これは個人セッションレベルになるので
ここでは書ききれません。

ですので、はじめの一歩として出来ることを
お伝えします。

それは、
相手の言動と自分の感情を
しっかりと受け止めること
です。

毒親というのは相手の言動を受け止める前に
脊髄反射のように行動を起こしてしまいます。

その前に相手の言動を受け止めることを
意識づけして下さい。

相手の言動を受け止めたうえで
自分はどのような感情を感じたのか？
そしてその感情を受け止める。

言葉にするとかんたんですが
すぐさま出来るものではなく
即効性はありません。

ですが、塵も積もればなんとやら
反復をすることで受け止める力は
確実に成長していきます。

それが出来て初めて思い込みを
書き換えられるようになります。

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