脳のために！毎日思いだす「イヤだった過去」を葬る3つの方法
なにかの拍子に思いだす……
学生時代のいじめ、仕事で受けたイヤミ、友人にしてしまった申し訳ない仕打ち、親からの心ないことば……
「あの時もっと良い対応ができたはずなのに！」
その反省、脳に悪いので、もう今日限りでやめましょう。
株式会社イメジン、ブランディング担当ライターの日野成美です。
前回の記事はこちら💁♀️
最初に業務連絡！
次の金曜日、つまり次回のうつヌケハックはお休みをいただきます。体育の日なので……！
4連休は株式会社イメジンはカレンダー通りの休日となります。お盆休みの更新についてはまだなんにも考えてないのですが、また追ってお知らせしますね！
さて、うつ病は脳の炎症にともない、ネガティブ思考や自責、自罰が止められなくなるこわい症状が発症します。
肉体的苦痛や自罰が行きすぎて自殺企図をしたり、自傷行為におよぶことも。
症状なのである程度まではしかたない！
でも、なんなら朝起きた瞬間から、ふとしたことがきっかけになって過去の、もう返らない過去の「やっちまった」を思い出す。
これを放置しておくのは、脳に負荷をかける明らかにアカンこと！！
かなり多くの人が、うつを自分から悪化させる方に突っ走っていく。
だって過去に遊びにいって自分や他人を責めるって、実はすっごく気持ちよくて、楽しいから。
やめてもよくない？昔を思い出して自分を責めるの。
今日は「イヤなことを思い出すのをやめる」ことで脳を救う、だれもなにも困らないうつヌケハックです。
うつ病マンが毎日戦う「自責の念」
うつ病だったころの私は毎日、イヤだったことを思い出して生きてきました。
学校で受けたいじめの内容、バイト先で受けたいじめの内容、幼稚園で受けたいじめの内容（うつヌケしてからはいじめられたことなくて、みんないい人だよ！！）などバリエーションは豊富に、「自分が傷ついた過去の出来事」を毎日、なんなら1日中思い返していたんです。
3日連チャンで寝込むとかもザラだったので、ほかにやれることなかったというのもあります。
過去を反省していれば、いつか何かの形で報われると思ってたんですよね。
考え続けていれば、なにかの答えがポッと生まれて、それでいろんなことが解決するもんだと。
この黒歴史の回想、脳に対してデメリット山ほどある！！
・脳はネガティブ思考だと過剰なまでに疲れる。ネガティブ思考を継続することで脳に負荷、疲労が溜まる
・恐怖を増幅するため、生き続けることに対してネガティブな気持ちを抱く
・脳のDMNが暴走状態のため、脳疲労が溜まる
・トラウマが深刻化し、体が緊張して動きづらくなる
イヤだったことを執拗に、頻繁に思い出すのは、自傷行為に近いアクションです。
セールスの世界ではよく知られた内容なんですが、恐怖には一種の快楽と中毒性があります。
みんな恐怖は大好き！最近のテレビは明らかに恐怖心あおって視聴率稼いでるけど、ゴジラっぽい音楽流れてくるとなんとなく見ちゃうね！
なにかを失う想像をするってスリリングでたまりません。
だから「失わないにはどうすればいいか」考えるのは、楽しいことなんです。
怒りや負の感情はとくに、アドレナリン放出しまくるから楽しい！だから不安でたまらないのに味わいにいってしまう。
しかも脳は今満ち足りてあるものではなく、足りない・至らないところを見つけて考えるのが大好き！
「過去の自分の傷ついたこと・イヤだったこと」を思い出すのはお手軽ノーコストな自傷行為。
あのとき本当はこうしたかった、って妄想を繰り広げるとさらに楽しい！私もよくやってた！
自分を大事にするのがイヤんなうつ病マンにとっては、「イヤなことを思い出す」は、語弊をおそれずに言えば最高の娯楽です。
体に悪いので、やめましょう！！！
思い出さないほうが、うつヌケをラクしてできる！！！！
自分を責めて、反省しても「解決しない」という罠
「反省して、きちんと反省すればきっと心の傷は癒されるし、この問題も解決するから」
そんな一抹の希望を抱いて、私たちは過去の傷をほじくり返します。
私は毎日、過去のイヤだったことをなにかしら思い出しては、胃から干し草をもどして噛み締めるウシのように反芻していました。
それで解決したか？
いや……いっこも解決しなかったんですよね……。
「親にあのとき優しくしてほしかった」「先生に守ってほしかった」「誰かから指摘してほしかった」って妄想の中で何億回追体験したとしても、現実にそれを反映できないから、なーんにも変わらなかったんですわ……。
その場、そのタイミングを過ぎたものごとの多くが「その時じゃないと解決できなかった」こと。
考えてみると当たり前だね！そのとき解決できなかったんだから、今あの時にさかのぼって解決するとかムリだね！
「目の前にないものは、ない」のです。
もう、過去のあのときとは別の場所で生きてるのだから、今現在を精一杯生きるしかない。
過去を切り離したら、なにもかも失うと思ってる方もいます。
反省し、後悔するのは義務だと思ってる人もいる。
何ヶ月も、何年も何十年もかけて反省して後悔して、それでだれか救われましたか？
っていうかもう、十分じゃないでしょうか。
過去のあのイヤだった時にひたるのが楽しすぎて、前に一度進めない人もいます。
もう変えられない過去を頭の中でひねくり回すことほど、安全で楽しいことはありません。自分が傷ついた被害者だと考えることで、安心もできます。
でも！そのせいで、脳が疲労し、だるい！きつい！ねむい！が止まらない。
体のほうに悪影響出るのはイヤじゃろ？！
過去を切り離したところで、変わるものはなにもありません。
今この時から、どう生きるかを考えましょうや！
主な方法は3つある！こちら！！
方法①「もう十分考えたラベル」を貼って、流す！
イマジン、想像してごらん！
あなたがイヤだったことを思い出してください。
なんでもいい！ためしに私は学生時代のいじめっ子のことを思い出しています。20年経ってるのにヤツの顔はあざやかに思い出せるね！
記憶は視覚的な映像と結びついていることが多いので、だいたいスクリーンに映像が映し出される感覚になると思います。私も、いじめっ子の顔がリアルに脳裏にうかんでます。
記憶の光景に対して、ラベルを貼ります。
「それについてはもういっぱい考えた！ラベル」をぺたりと貼ります。ポスターみたいにびたーん！と。
今日の私はいじめっ子の顔に「もう十分考えた」と墨と筆で書いてみました。へっへっへ。
ラベルを貼ったその記憶を、川に流すイメージをします。
私は、透明なボールのなかにいじめっ子の映像を封じ込めて、どんぶらこ〜どんぶらこ〜と流しています。
このとき追いかけないで、見送ってね！遠くに流してやってください。
過去の映像が川をくだって、遠くに記憶が去っていき、小さくなって、
やがてどっかに消えちゃいます。
……やってみた？
このラベリング作業、ありとあらゆるイヤな記憶や妄想に使えて、しかもかなり楽しいです！脳のキャッシュがサクサク削除される感じね。
ハマってた一時期、寝込んでても1日中ずっとイヤな記憶を川に流して遊んでたもん！どんぶらこっこと流していく作業かなりウケます。
今日の仕事のポカミスから中2の黒歴史、毒親の記憶まで、幅広く対応できる！
私は三途の川みたいな川（って言って通じる？）で、お花にかこまれたせせらぎの中を流していくうちに消えますね。
ナイル川でも利根川でも近所の清流でも、お好みの川をイマジン、想像してごらん！
方法②時間を区切って思考を切り替える
「○○分経ったらこのことは考えない！」と自分に約束する方法です。
これは仕事などでのミスで「ちゃんと反省しなきゃいけない」パターンに使えます。
反省すべしという大義名分があるぶん、延々と自分を責めてしまいやすい。
用意するものはタイマー！アプリでもええで！
所定の時間をセット！
たとえば「くよくよ考えるのは21時までで終わりにする」「15分後には考えを切り替える」などなど。
タイマーが鳴るまではたっぷり自責の念にかられましょう。
タイマーが鳴ったら、考える内容を別のことに切り替えるのです。
「切り替えよう！」と意識することが大事。
反省タイムのあいだに、反省内容をノートなどに書きまとめておくのも良いですね。
実際的なふりかえりにもなって一石二鳥！
方法③今、この瞬間を生きる
どんぶらこ〜と流したり、時間で区切ったりしても。
過去は追いかけてくる。
どれだけ頑張っても、過去はまた私たちに襲いかかってくる。
その場合、どうしたらええねんって話です。
ただ、「今この瞬間」に意識を切り替えて、集中しましょう。
あなたがうつヌケハックを読むのを邪魔するものがおらず、誰も危害を加えてこない、安全ないま、この時に。
体の感覚、いま目が見ているものにフォーカスしてみてください。
肌はどんな触覚をとらえていますか？だるくない体の部位はありますか？
いま、あなたは何に囲まれて過ごせていますか？
過去を思い出さなくても、あなたは大丈夫。
あなたが不幸でも朝になれば東から太陽はのぼるように、あなたが不幸を手放しても、そのほかの世界はなーんにも変わらないのです。
ただ、あなたの体から力がぬけて、「今あるもの」に心が向いて、脳の負担が減って体が軽くなるだけ。
あなたは実は、思い出の恐怖にひたらなくても、楽しんでこの世を生き抜いていけるんです。
頭からその苦しい記憶を振り払えば、きっと明日はもっとよく生きられる。
大丈夫。どんぶらこ。
次回、祝日のため7/26(月)！「繊細さん＝HSPがうつになりやすい納得の理由」の予定
お楽しみに！
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