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遠回りの人生

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感情と思考の陳列棚。
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#秋

遺書のような惚気のような。

遺書のような惚気のような。

前回の記事から随分と間が空いてしまった。

ついでに言うと、毎日書いていた日記も2ヶ月近く書いていない。

何となく文字を綴る方向に身体が動かなかったのだろうか。

強いて理由を挙げるなら、急な惚気にはなるが、4ヶ月程前から交際を始めた女性と過ごす日々に心が満たされているからだと思う。

初々しい若者の青春的な文脈の充足感というよりも、共に過ごす中で人間関係を双方向に深め合える充実感に幸せを感じて

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秋刀魚のほろ苦さ。

秋刀魚のほろ苦さ。

つい最近、こんな記事を書いた。

これ以来古典的日本映画に少しずつ手を伸ばしている。

そんな中、早くも傑作に出会うことができた。

それが小津安二郎監督の『秋刀魚の味』である。

小津安二郎監督の遺作となった本作では、結婚を巡る父娘の関係性を主題に人生の孤独が丁寧に描き切られている。

今回は僕が考える『秋刀魚の味』の素晴らしさについて少し書こうと思う。

✳︎

着眼点①:構図と”空白”による

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秋が終わり、冬を恐れる。

秋が終わり、冬を恐れる。

気持ちの良い秋が一瞬で過ぎ去り、冬の足音がすぐそこまで聞こえています。

なんと恐ろしいことか、、、

✳︎

よくある質問に「夏と冬どっちが好き?」ってのがありますよね。僕は断然、ぶっちぎりで夏です。その理由はタイトル通り、冬が怖いから。

これには地理的要因が大いに関係しています。noteで明かすのは初めてですが、僕は地方といっても日本海側の地方(=裏日本)に在住しております。

裏日本の冬は

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