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肩がほぐれる「ワキ呼吸法」って!?

「脇で呼吸する呼吸法」というのを聞いたことありますか。

私は、ありませんでした。

その名も…「ワキ呼吸」と言います!

正式名称は「秘伝中丹田腋下呼吸法」と言います。

脇から吸って、脇から吐きます。

実際には鼻から吸って、鼻もしくは口から吐きますので、イメージの話です。


なぜワキ呼吸を行うと肩がゆるむか、その理論

ワキ呼吸を行うと、肩の緊張がほぐれやすくなります。

なぜ?

脇には「前鋸筋」という筋肉があります。

肋骨と肩甲骨をつなぐ筋肉で、肩の可動性、安定性はもちろん、呼吸にも関係します。

前鋸筋がうまく働かないと、肩は不安定になり、

僧帽筋、肩甲挙筋、棘上筋、菱形筋など「肩こり筋」に多大な負担がかかります。

呼吸も息苦しくなります。

それが肩の緊張につながり、肩こりにつながるわけです。


では前鋸筋を機能させるにはどうしたらいいでしょう。

前鋸筋の作用は「腕を前に押し出すこと」です。

四つんばいの体勢をとって、肘を伸ばしたまま、

腕を前に押し出すと、前鋸筋が働きます。

ボクシングでパンチを打つ感じです。

だから、ボクサーは前鋸筋が発達している、と言います。

脇をギュッと締める感覚に近いと思います。

しかし、この脇を締めるというのが良くありません。

脇を締めると、肋骨がつぶれてカタマります。

肩もガチっと固定されます。

本来、肋骨は呼吸に合わせてユルユル動くべき。

肩も、それに合わせて自然に動くべきです。

安定性は欲しいけど、固めてしまうのは違います。


ではどうしたらいいか。

脇を締めずに、開くことです。

でも脇を開いてしまうと、前鋸筋が使いにくくなります。

何とか、脇を開いたまま前鋸筋を力ませることができたとしても…

ガチっと固める使い方をしては、肋骨も肩もユルユル動いてはくれません。

肩も緊張して上がってしまいます。

「前鋸筋は機能してるけど、力ませてるわけじゃない」

フンワリした機能感を作るのは、むつかしいことだとわかります。

それをカンタンに実現する方法はないか、と思って考え出されたのが「ワキ呼吸」です。


「ワキ呼吸」の発想の源は太極拳

ワキ呼吸は「肩をゆるめる」目的のために考え出されたのではありません。

「肩をゆるめる」とは、局部的な発想。

肩をゆるめることも、目的の一つではありますが、

ワキ呼吸の目的は「全身のバランスを整えること」です。

太極拳の理論をベースにしています。

太極拳では「沈肩墜肘(ちんけんついちゅう)」、

「含胸抜背(がんきょうばっぱい)」という言葉があります。

沈肩墜肘とは、肩が下がって、肘がゆるみながら張っている状態。

含胸抜背とは、胸に空間があり、背中の緊張が抜けている状態です。

太極拳には、他にもいくつか身体の状態をいいあらわす言葉があります。

たとえば「気沈丹田(きちんたんでん)」。

おへその下にエネルギーが沈む感覚です。

これらの言葉は個別に、局所的に存在してるわけじゃないです。

連動してます。

沈肩墜肘ができなかったら、含胸抜背はできない。

含胸抜背ができなかったら、気沈丹田はできない。

という風に。

そして太極拳の目的は、全身の「気」の流れを整えることにあります。

ですので「ワキ呼吸」の発想の源は、

「肩をゆるめるために、脇が大事」ではなく、

「全身のバランスを整えるために、脇というポイントが大事」ということになります。

そのための脇の使い方を無意識に習得しやすくなるのが、ワキ呼吸です。


「ワキ呼吸」のやり方

肘を曲げて、肘を胸と同じ高さに上げて、脇を開きます。

息を脇の下から吸って、胸の中に入れます。

吐いて、胸の中から脇の外へと息を出します。

そういう風にイメージしながら呼吸します。』


以上です。

カンタン過ぎますね♪

カンタン過ぎて、これだけ書いても四行で終わってしまうから、

思わず理論を書いてしまいました(°Д°)w

胸の中というのは、ヨガでいうハートチャクラ。

「心、感情」を象徴する場所です。

精神的なストレスにとっても弱いところです。

別名、中丹田と言います。

丹田には、上丹田・中丹田・下丹田の3つがあります

それぞれ関わり合いながら、バランスを取ってます。

なので下丹田を強くする「丹田呼吸法」。

上丹田を開く「無限神気イメージ法」。

などを「ワキ呼吸」と合わせて行うと、より効果があると思います♪

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