土から食文化は生まれる
こんにちは、だいきです。
身体と土は不可分であることを示す言葉に、
「身土不二(しんどふじ)」
があります。
身体と土は一体であるから、
その土地で採れたものを食べると良いという意味で、
古くは仏典にも載っていた言葉です。
今ではスローフードや地産地消と言うと分かりやすいですが、
昔からこういう考え方があって、
大切にされてきたというのは、
普遍的な教訓のように思います。
それこそ、インフラが発達していなかった時代は、
海外から輸入されてきた小麦や乳製品を食べる習慣がなく、
常日頃から地元で採れた新鮮な作物を
当たり前のように食していたと思います。
地域の共同体で作物を育て、
採れた作物から、栄養をいただいて、自然に還していく。
そういった「身土不二」が実践されていて、
地域ごとに特性や特徴があり、
各々の土地で独自の食文化が育まれていったのだと思います。
今は、土地の切り離された食材も多く、
インフラが整備され、どの土地でも同じような食事になり、
独自の食文化が衰退していきました。
海外からの輸入に依存して、
画一的な食事が当たり前になり、
ある意味、食事の多様性は失われたと思います。
食事の多様性が失われれば、
皆が同じ情報を吸収するので、
病気への抵抗性が下がり、
免疫力の低下にもつながるのではないかと思います。
私の個人的な解釈ですが、
身土不二から離れてしまえば、
それだけ自然を感じて、食材の背景を知る機会が失われ、
食事への関心が無くなっていくように思います。
食事への関心を持つには、
身土不二を大切にして、
地元の野菜を食べてみるなど、
身近なところで、土を感じる機会をつくると良いと思います。
身体と土が不可分であるということは、
土と離れた生活を送っていると、
何かしらの弊害が生まれてくるはずです。
病気やメンタルの不調など、
それ以外にも、様々な不快現象は、
「身土不二」の考えの外にあるような気がしてなりません。
まずは、季節の野菜を食べると良くて、
冬から立春に向かっていく時期には、
穏やかな甘みをしっかりとることをおすすめします。
例えば、大根、カブ、白菜、ネギなど、
お砂糖の甘みではなく、野菜本来の甘みを引き出してあげると、
身体の排出が促されて、すっきりと軽い状態で春を迎えられます。
コトコト煮込んであげたり、
茹でた野菜を体内に取り入れてあげると良いです。
季節と共に、簡単なところから土と触れ合ってみましょう!
それでは、良い一日を。