心の平安と感情の波
こんにちは、いくえです。
前回の記事で、心の平安を手に入れるにはまず「自分の力でどうにもできない過去や未来に不必要に想いを馳せない」ということから始めるのが良いのでは、ということをお話ししました。
これについて、もう少し私の考えるところをもう少しお話ししていこうと思います。
心の平安=無感情なのか?
悲しみや不安などの感情によって心の平安が阻害されるなら、感情がなければ良いのか?感情を殺せば良いのか?という疑問も湧いてきます。
でもそれは、似てるけど答えはNOだと思います。
感情の動きを波に例えるなら、波を自主的に少しずつ小さくしていき、凪いだ海を目指しましょうというのが私の言わんとするところ。
感情を殺す=波から目を背けたり、目をつむったところで、波は消えてはくれないですよね。逆に、波に飲み込まれて大惨事になってしまいます。
ではどうすればこの波は小さくなり、心は凪いだ海の様になるのでしょうか。
波=感情の振れ幅を認識する
まずは、自分の感情が今大きく動いていると言うことに気づくこと。
自分の心に波が起きていることを認識することです。
「あ、私今すごく怒ってる」
「今、私はとても悲しんでいるなぁ」
という風に。文字で見るだけだと結構シンプルですが、実際にやろうとするとこれがなかなか難しい。
私の場合、怒り、悲しみ、モヤモヤの強い波が来ると、その大波に飲み込まれてしまうのが常でした。
怒ったり泣いたり、暴飲暴食したり、家族に意味もなく当たってしまったり、人とコミュニケーションが取れなくなったり。そうやって波にゴロゴローっと転がされつつ、落ち着くのを待っていました。
これ、自分にも周囲の人にもダメージが大きいです。笑
そうして波が過ぎ去った後にやってくるのは自己嫌悪。
「私、何やってんだろう…」
でまたもう1ラウンド凹むのです。
ですが、最近ようやく暴飲暴食したり人に当たり始める前に
「私、なんか荒れている。何でだろう?」
「すごくイライラしている。どうして?」
といった感じで、心の荒波に気づいて立ち止まれる様になってきました。
波に気付けたら、波の出元を探してみる
自分の心に波が立っていることに気づけたら、今度は波の出元はどこか、どうして波が立っているのかを探ってみます。何もないのにいきなり波はたちません。きっと何かきっかけがあるはずです。
それは些細なことかもしれないし、一瞬で思い当たるな大きな出来事かもしれません。具体的な出来事かもしれないし、体調が原因かもしれません。
どうして?と自分の心と体に問うてみましょう。
「波の出元」の存在を認める
波の出元となる出来事がわかってきたら、その出来事が起きてしまったという事実を認めるようトライしてみましょう。
どんなに嫌でも、どんなに辛くても、起きてしまった過去の出来事はもう変えられません。
もう起きてしまった事を拒絶し続けているうちは、波は立ち続けます。
きっかけとなった出来事と向き合うのは、もしかしたら辛いかもしれない。苦しいかもしれない。
でも起きた出来事を認め、できれば受け入れていく方が、長い目で見た時に苦しむ期間が少なく済むと思います。
起きてしまった事実は変えられないけど、自分の反応なら変えられる
起きてしまった事や、まだ起きていない事は変えられない。
でも、その出来事に対する自分の反応なら少しずつですが変えて行けます。
例えば…
<モヤモヤ>
友人もいない外国に引っ越すことが決まってしまった。
うまく人間関係が作れるか、孤立しないか、生活に困ることはないか不安。
アラサーで人間関係1から作るのは本当にだるい。
コミュ障にはきつい環境。萎える。怖い。
<原因となる出来事=変えられない事実>
外国に引っ越さなければならない事
<反応の変え方>
外国に引っ越さなければならない事はもう決定事項で変えられない。
不安になってしまう自分も、まぁ仕方がない。
社会人になってからできた友人とはどうやって知り合ったのかを検証して、同じ行動をしてみよう。
<モヤモヤ>
政府の規制により外では2人までしか集まれない。
家にも2人までしか呼べない。
友達にも会えない、ジムにも行けない、外食もできない。
とにかく制限が多い。いやだ。萎える。早く終わって欲しい。
<原因となる出来事=変えられない事実>
外で2人までしか集まれない事、政府は市中感染0人へ向けて厳しい措置を取る事
<反応の変え方>
政府の規制はもう自分の力では変えられないし、自分だけでなくこの国にいる全員が対象。
これを機に、自分1人でしかできない事、じっくり取り組みたい事、積読の解消などをやってみよう。人が恋しい時は、制限の範囲内で人と会える方法を考えよう。
自称コミュ障なのに、こう言う時に人恋しくなるなんて、ちゃんとした人間関係を築けていたんだな。人生捨てたもんじゃないな。
こんな風に、波が立つ原因の存在を認め、受け入れ、ある意味諦めることで、不必要に過去や未来について思い悩むことが減っていき、心の大波がだんだんと小波に変化していきます。
波をゼロにしようということではないのです。大波を小波にしていけばいい。凪いだ海でも、表面に多少のさざなみは立っているものです。
完全に心の動きを制することができたらもうそれはヨーガマスターであり、賢者であり、人間を超えた何かです。
心に波を立ててしまう自分も許してあげつつ、いかに波を小波にしていけるか。ここを追求していこうということなのです。
でも、人生は想像だにしないような、ここには例えとして書けないような悲惨な出来事も起こり得ます。
その出来事がどうしても受け入れられない、あまりにも辛い、耐えられない、それにより生活に支障が出てしまう、そのような場合はすぐ心療内科を受診し最新の医学とカウンセラーの力を借りるのがベストだと思います。
自分では変えられない事に執着しない
自分で変えられないことを思い悩み続けると言うことは、自分で自分をその出来事に縛り付けて心の波を生み出し続ける様なものです。
過去も未来も、自分でどうにかできるものではありません。
過去はもう過ぎ去っており、未来はまだ来ていない。
今目の前にない事は自分の手ではどうにも変えられません。
一足飛びにできることではありませんが、何かを変えるなら「今の自分」を変えるのがベストです。
感情が荒ぶっている時は、「あぁ今私は荒ぶっているなぁ」という事に気づき、原因を探り、その原因の存在を認め、その上でどう対処するかを考える。
この流れを自分に落とし込んでいきましょう。
今の自分の心の有りようを1つ1つ丁寧に変えていくこと、そしてそれを積み重ねていくことで、心は凪いだ海に近づいていくのです。
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ここまで目を通してくださって有難うございます。とても嬉しいです。
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