#海外文学のススメ
書籍レビュー『われはロボット』アイザック・アシモフ(1950)ロボットに心はあるのか
【約1600字/4分で読めます】
SF のビッグ3の一人、
アイザック・アシモフの初期短編集なんですが、短編集といっても、それぞれのストーリーは、同じ世界の出来事であり、連作短編の趣きもあります。
この作品がのちの長編『鋼鉄都市』('64)に繋がっていたり、続編の短編集『ロボットの時代』('64)もあり、アシモフの入門編としても最適な短編集とも言えるでしょう。
すべての物語はロボ心理学者、ス
書籍レビュー『1984』ジョージ・オーウェル(1949)「考えること」を他人に預けてはいけない
70年以上前に描かれた
超管理社会数々の作品に影響を与えた
有名な作品です。
ずいぶん前から気になっていて、
ようやく読むことができました。
物語の舞台はタイトルのとおり
「1984年」、
世界は「ビッグブラザー」
と呼ばれる総統が統治する
超管理社会となっています。
「テレスクリーン」という
送受信機によって、
市民の生活は常に監視され、
少しでも政府に反するような
言動は許されませ
書籍レビュー『小悪魔アザゼル18の物語』アイザック・アシモフ(1988)「語り」で描かれるブラックジョーク
「小悪魔アザゼル」が生まれた経緯作者のアイザック・
アシモフについては、
以前、この記事に詳しく書きました。
SF 界の「ビッグ3」と称される
作家の一人でした。
そんな大作家ですが、
私自身はアシモフの作品を
はじめて読みました。
しかも、著者自身の
前書きによると、
本作は著者の作品の中では、
異質な作品のようです。
本作の執筆に至った経緯は、
'80年にとある雑誌から
ミステリー小
書籍レビュー『スタンド・バイ・ミー』スティーヴン・キング(1982)きっとあなたにもあるはず、輝かしい思い出
きっとあなたにもあるはず、
輝かしい思い出オーストリアの詩人・
リルケ(1875~1926)が
こんな言葉を残しています。
この言葉を読んだ時、
私は本作のことを
思い出しました。
以前から映画版は
大好きだったんですが、
原作ははじめて読みました。
スティーヴン・キング原作の
映画は他にもいろいろ観ていて、
デビュー作の『キャリー』、
『シャイニング』、
『ショーシャンクの空に』
いず