「降ってくる瞬間。」
昨日紹介した「アイデアのつくり方」の続き。
昨日はアイディアを創り出すには五段階あり、
第一段階として特殊知識・一般知識の情報収集をすることと書いた。
つまり、とにかく言葉・情報・要素をかき集めることが最初の段階にして最大に重要なことなんだ。
そして、第二段階ではそれをどう活用するかを考え咀嚼すること。
考えることで始めて色々な組み合わせが生まれるんだ。
で、昨日次の段階は本を読んでくれと書いたんだけどやっぱり紹介しよう。(ネタにも困ってるからね。笑)
ただ、俺が次の段階を紹介したくなかったのはそれが俺みたいな凡人にはあまり知らないほうが良いんじゃないかと思ったからだ。
アイディアを創り出すスキルは誰にでも必要なものではあるし、その創り方を書いているこの本は超良書だ。
それだけに矛盾を感じてしまった。
その第三段階では何をするかというと、今創り出したいアイディアや解決したい問題に対して放棄することだ。
できるだけその問題を心の外に放り投げてしまうことだ。
つまりこの第三段階は意識的に考え観ていた問題を無意識の力に任せるということだ。
その間にやることは、自分の想像力や感情を刺激するものに心を移すと良いと著者は言う。
例えば、音楽を聴いたり、劇場や映画に出かけたり、詩や探偵小説を読んだり。
あるプロジェクトの問題を解決したいけど行き詰まったなら別のプロジェクトの仕事をしてみるのも良い。
別の仕事をした後に再び取り組むと頭が冴え手が進むものだ。
この第三段階が俺みたいな凡人は知らないほうが良いんじゃないかと思ったことだ。
なぜかと言うと単純に、考えることから逃げる言い訳にしてしまうかもと思ったからだ。
かもしれないというか恐らくするだろう。笑
「考えてもダメ!行き詰まった!映画観よう!」
みたいな。
確かに似ているかもしれないけど、そうじゃないのは当然だ。
この第三段階は考えないということではない。
問題を放棄するといっても無意識に脳は問題のことを考えているんだ。
アイディアを創り出したかったら考えることを放棄したらいけないんだ。
実際、集めた資料をどう活用するかを考え咀嚼する第二段階から一旦放棄する第三段階にいく時はある出来事が起きた時だと書いてある。
その出来事とは、
・部分的に少しだけアイディアが見えてきた時
・どう活用するか?を考えすぎて嫌気が差した時
そして、
考えまくってごちゃごちゃになりどこからも良いアイディアが生まれなく絶望した時
つまりそこまで頭をフル回転させて考えたら第三段階に移るべきなんだ。
だから、俺みたいな凡人が一旦問題を放棄するというオアシスのような段階にすぐ頼ってはいけないんだ。
その段階に行ける人は、アイディアを創り出そうと必死で考えまくり、それでも良いアイディアが出てこない状況に絶望してしまうレベルの人だ。
「考えてもダメ!行き詰まった!映画観よう!」じゃないんだよ。笑
そして、第三段階で無意識の力に働きかけた時に第四段階に自然と行ける。
それが降ってくる瞬間だ。
つまり第四段階ではアイディアがついに訪れた段階のこと。
そう、アイディアは考え続けた人にしか降ってこないんだ。
よくアイディアが閃きやすい環境は「4B」と聞く。
4Bとは
Bathroom(入浴中・トイレ中)
Bus(移動中)
Bed(寝室)
Bar(居酒屋・バー)
のことなんだけど確かにそうかもしれない。
これは緊張が解きやすい場所・想像力を刺激されやすい場所だからだろう。
つまり4Bとは第三段階のことだ。
だったら、やっぱりそもそも資料を集めまくってそれを活用できるように考えまくる段階を経ないとあまり意味がないんだよね。
多くの発明家や偉人は4Bのどこかでアイディアが生まれたかもしれないけど、その前にメチャクチャ考えまくってるんだよ。
だから降ってきたんだ。
アイディアが欲しいなら、降ってきて欲しいなら
サボるな。絶望するまで考えまくれ。
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