「ちゃんと見ろよ。」
クリスチャンマスビアウ著「センスメイキングー 本当に重要なものを見極める力ー」を読んだ。
物事の読み解き方、読み解く上で重要なこと、を知れて良かった。
深く読むってどういうことか何となくわかったから色々と試してみよう。
この本を読んで、
一つの情報に対してそれ単体だけを見るのではなく、その情報がどう世界や自分と結びついているのか全体を冷静に見れないとまともに情報なんて受け取れないな
と思った。
一方的に伝えられたニュースをみて、そのまんま受け取ってたらダメなんだよ。
「個」だけじゃなくて「全体」を見れるようにならないと世の中を見れるようにはならない。
例えば、最近は静かになってるけどゴーンの逮捕について。
あのニュースを見て、ただ単にゴーンは悪いやつなんだ。って思うだけじゃ何も読み取れてないわけ。
詳しくは書かないけど個だけじゃなくて全体を結びつきをみれば、日本のヤバさが見えてくるはず。
それは人を理解するのにも同じこと。
その人の今だけを見るんじゃなくて、経験してきた時代や文化などのバックボーンまで見て感じれないと立場や状態を理解なんてできないんだ。
自分自身の文化や先入観があるから他人を理解するのは簡単じゃないし、100%他人を理解するなんて無理だけど、なるべく理解しようと考えたらそれくらいしなきゃいけない。
でも、そういう人の背景をみることに無関心すぎるやつは多い。(俺も含めて)
少し関心が足りないレベルじゃない。無関心すぎるんだ。
例えば、結果を出してる人に対して、
結果を出すまでに尋常じゃないほどの量をひたすら泥臭くこなしてきた背景をみないで、あなただからできたんでしょとか言っちゃう奴とかマジでやばいんだよね。
もしかしたら、結果を出してる人は天才で本当にこの人だから出せた結果かもしれないけどその背景をしっかり見たら普通そんな発言できないはず。
そういう背景までみて本気で物事を理解したい読み解きたいなら、
流行りのSTEM(科学、技術、工学、数学)を学んでデータからではなく、
人文科学(文学、歴史、哲学、芸術など)にどっぷり浸かることだとこの本では言っている。
人文科学に浸かれば時代ごとの背景を知りその時代に生きた人たち、
つまり、自分とは全く違う世界にしっかりと思いを巡らせることができれば、
数字等のデータを読むだけでは身につかないひらめきや洞察などの感性を手に入れることができるんだ。
データは人が何をするかという行動面をみることができるけど、
人文科学は自分が身を置くさまざまな世界と自分がどういう結びつきをしているのかを見ることができる。
全体的に俯瞰できるようになるが人文科学なんだ。
今の時代にSTEMを学ぶ必要がないとは一切思わないし、俺は本当にちょっとずつだけど学んでいる最中だ。
だけどアルゴリズム全盛な時代だからこそ、言葉・芸術・歴史などの文化をしっかりみる価値がある。
もちろん、ひらめきや洞察・鋭い視点等の感性は簡単には身につかないよ。
簡単じゃないから、どっぷり浸かれって書いてあるんだ。
でも、理系でもない俺みたいな凡人には必要なことだ。
えっどこみてんの?なんでもっと考えないの?なんでこう言ってるのにそう読み取るの?って思っちゃう奴が多いなと感じるから気を付けよう。笑
「個」だけを見てたらまともに物事なんか読み解けないよ。
「全体」を冷静に結びつきを見るんだ。
背景をみようともせず、わかった気でいるなよ。
もっとちゃんと見ろ。
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