「勝手に作るな。」
ジャックフォスター著・「アイデアのヒント」を読んだ。
昨日まで紹介していた「アイデアのつくり方」がアイディアを創るステップの踏み方だとすると、この本はアイディアを創り出す上での心構えを書いたもの。
「アイデアのつくり方」の引用も多く出てくるからこの2冊は併せて読んでもらいたい。
ここ最近何回も書いているように、
・自分の人生を歩むため
・何か結果を出すため
には性別年齢問わずどんな業種業界にいる人にもアイディアを創りだすことが必要不可欠だからね。
この本で面白いと思った内容は、人は勝手に制限を作って考えるということ。
実際にはそんなものはないのに、なぜか思考はなにかに束縛され制限や限界があると無意識に考えてしまう。
著者は大学教師をしていた時、学生に紙飛行機を作らせ約6mの目標地点まで飛ばしてみるように指示した。
結果としては学生は思い思いの紙飛行機を作ったけど誰も目標地点にまで届かなかった。
そこで著者は「紙飛行機チャンピオンの腕前をご覧ください」と言い、紙をゴルフボールの大きさに丸め目標地点に向かって投げて見事大成功する。
そう、紙飛行機が飛行機のカタチをしていなくてはいけないなんて誰も一言も言っていないんだ。
もしかしたらズルい・卑怯と思うかもしれないけど、ここで重要なことは問題解決を妨げる障害を作ったのは学生たち自身だということ。
それも勝手に飛行機のカタチじゃないといけないと思い込んだんだ。
(同じようなたとえ話はいくつかあるから本を読んでなるほどなと思ってほしい。)
学生たちの様に多くの人は勝手に〇〇じゃないといけないと思い込み、制限を作る思考に陥ってしまう。
それが閃きの邪魔になりアイディアを生み出せない原因になってしまうんだ。
そうならないためには常に問いかけることだ。
「付けなくてもいい条件を勝手に付けていないか?」と。
「不必要な制約を自分で作ってしまっていないか?」と。
自分がどんな条件・制約を考えてしまっているか?を理解するには言語化することが一番だ。
今戦っている自分の課題と解決に向けて取り組んでいることを紙に書くでもスマホのメモでもいいから書き出すこと。
そして書き出したものをできるだけ客観的にフラットに観て、別のアイディアは無いか?と考えてみよう。
どうしても他の考えが思いつかないなら他人に言語化したものを観てもらいアナタならどう考えるか?と聞いてみるのもアリだろう。
そうすることで今自分が陥っていた思考の縛りが見えてくると同時にその縛りも無くなっていく。
〇〇じゃないといけない思考に縛られると手段と目的がごちゃごちゃになってしまう。
例えば、人生を変えたいはずなのに今取り組んでいるものじゃないといけないという思考になる。
今取り組んでいることは一つの手段に過ぎないのにそれにこだわりすぎるのは思考が縛られている証拠だ。
目的は人生を変えることなんだからそれが絶対な訳ないんだよ。
人生を劇的に変えた人は何人もいるけど、取り組んだことは人それぞれ違うでしょ。
人生も結果も自分で創るものだけど、そのためには〇〇じゃないといけないなんて無いから。